ETCの仕組みを拡張して、高速道路上で道路交通情報をリアルタイムで流すというのが「ETC2.0」のセールスポイント。しかし、ETC2.0は車載機が高い一方で一般ドライバー向けの高速料金割引が少ないため、導入は進んでいません。そこで、今年の3月からは新たにETC2.0限定の割引路線が追加。ETC2.0割引で普及率アップを目指します。

ETC2.0利用で割引率が10%アップする

「ETC2.0」は、高速道路上に設置された「プローブ」と呼ばれる無線装置とデータをやり取りすることで、広域の道路交通情報を提供。ETC2.0対応のカーナビとETC車載器を連動させることで、渋滞回避ルートを検索するといった使い方にも対応しています。

新車を購入する場合、ほとんどの車種が純正オプションとしてETC2.0車載器と連動カーナビをラインアップしています。しかし、従来型のETC車載機と比べ1~2万円高く、ETC2.0車載器と連動カーナビが標準仕様となっている高級車を除けば、ETC2.0を利用している人は少数派でしょう。

また、ETC2.0を利用することで高速道路の通行料金が安くなるケースも少ないのが実状。大口ユーザー向けのETCコーポレートカードには、ETC2.0利用で割引率が10%アップする仕組みがありますが、一般ドライバー向けにこのような割引サービスはあまり行われていません。

圏央道はETC2.0割引をすでに導入済み

そうしたなか、一般ドライバーでも受けられる「ETC2.0割引」が、圏央道の茅ヶ崎JCT~海老名JCT・海老名IC~大栄JCT・松尾横芝IC~木更津JCTと新湘南バイパスの藤沢IC~茅ヶ崎JCTで行われています。ちなみに、海老名JCT~海老名ICがETC2.0割引の対象外なのは、この区間だけ東名高速の支線扱いとなっているためです。

ETC2.0割引は、ETC2.0対応車載器を利用して走行すれば適用されるというシンプルな条件。圏央道は、すべてのIC間について料金表が設定されている路線ですが、普通車では1kmあたり29.52円に消費税10%を加えた額です。ETC2.0割引時は、これを1kmあたり24.6円になるように調整します。

なお、ETC2.0割引はETC休日割引やETC深夜割引とは重複して受けることはできず、割引の優先順位は「ETC深夜割引>ETC休日割引>ETC2.0割引」です。つまり、ETC2.0でお得になるのは平日昼間に圏央道を利用することが多いドライバーということになります。

東海環状道でもETC2.0割引がスタート

そして、2021年3月に予定されている名古屋第二環状道の名古屋西JCT~飛島JCTが開通後には、東海環状道もETC2.0割引の対象となる予定。というのも、名古屋西JCT~飛島JCT開通のタイミングで、名古屋周辺の高速料金が値上げされるためです。

これまで、名古屋周辺のNEXCO中日本路線では、定額制の名古屋第二環状道と特別料金の伊勢湾岸道東海JCT~飛島ICを除くと、通行料金は1kmあたり24.6円に150円を足し、それに消費税10%を加えたものとなっていました。しかし、名古屋西JCT~飛島JCT開通後は1kmあたりの部分が29.52円へと値上げされるのです。

第二東海環状道は、首都圏の圏央道と同様に名古屋中心部を迂回する目的で建設された路線ですが、全線開通していないこともありそれほど利用は増えていません。今回、ETC2.0割引が東海環状道に適用されることで、とくにETC2.0利用が多いトラックなどが迂回に利用することが期待されています。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「3月から「ETC2.0」限定割引の対象路線が増える