高速道路ではETCを使うのが当たり前の時代、パトカーにもETC車載器付きのものが増えています。とはいえ、そもそも緊急走行するパトカーには高速料金が免除されるという決まりがあるはず。何のためにETC車載器を取り付けているのか、疑問に思う人も少なくないでしょう。高速を走るパトカーの料金事情を見ていきます。

パトカーは急ぎの用事なら通行料無料

パトカーは原則として、緊急走行をする場合のみ「緊急自動車」扱いとなり、信号や逆走禁止といった道路交通法で定める交通規制が一部免除されます。そして、高速道路で料金を徴収する根拠となる「道路整備特別措置法」でも、緊急自動車は通行料金免除と決められているのです。

さらに、道路整備特別措置法に基づいて出された「料金を徴収しない車両を定める告示」というものがあり、パトカーの場合「警衛、警護若しくは警ら又は緊急輸送その他の緊急の用務のため使用する車両」であれば通行料金無料とされています。

つまり、急ぎの用事でパトカーが高速道路に乗る場合、緊急走行に必要な赤色灯を回しサイレンを鳴らさなくても、すべて通行料金が無料なのです。また、高速道路交通警察隊の場合は高速道路上を「警ら」することが任務のため、一般走行時も通行料金無料になります。

通行料無料でもパトカーにETC車載器

ただし、パトカーが「本庁で行われる定例会議に参加する」といった、急ぎの用事ではない一般走行時は、通常料金を支払わなければなりません。実際、警視庁の通達で「緊急用務ETCカード」と「一般用務ETCカード」を、業務内容に応じて使い分けるよう定めているほどです。

とはいえ、白黒パトカーの多くは無線警ら車で、走行自体がパトロールといえるため、通行料金が発生するケースはほとんどないといえます。にもかかわらず、ETC車載器付きのパトカーがなぜ増えているのでしょう。

パトカーがETCなしで高速道路を無料で走行する場合、各都道府県警が発行する公務証明書などの書類を提示。この書類を料金所で確認したうえで、NEXCO3社などが無料走行を認めています。

このため、緊急な用事ではこの料金所を通過する時間も惜しいこともあり、通行料無料のパトカーもETCを導入しているというわけです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「高速は通行料免除のパトカーがETCを搭載する理由