ドライバーにとって「免停(免許停止)」以上に避けたいのが「免取(免許取消)」でしょう。免許取消は免許自体がなくなってしまうため、再び運転するためには再度、運転免許試験を受けなくてはならず、かかる時間もコストも膨大です。今回は、そうなる前に知っておきたい免許取消を避ける方法を紹介します。

免許取消は刑事処分でなく行政処分

運転免許の停止・取消とも処分を行うのは、裁判所でも警察でもなく、各都道府県の公安委員会です。公安委員会はあまりなじみがありませんが、各都道府県警を管轄するほか、運転免許証の発行・管理も行っている行政機関です。

赤キップの交通違反で払う罰金、あるいは悪質な事故・違反に課せられる禁固・懲役は、国が刑事手続きにより行う「刑事処分」です。青キップで支払う反則金は、道路交通法が定める特例・交通反則通告制度により支払うもので、裁判を経ないものの刑事処分になります。

一方、免許停止や免許取消は、都道府県の公安委員会が行う処分で刑事処分とは別。各公安委員会は都道府県に所属する行政機関にあたるため、これらの処分は「行政処分」と呼ばれます。

免許取消は欠格期間の発生に要注意

免許停止と免許取消のどちらの処分が重いかは、いうまでもなく免許取消です。免許取消では、それまで取得した運転免許がすべてなくなります。大型と牽引で二種免許を持っていた場合、免許取消処分後に元に戻すには普通一種免許から取り直しです。

また、免許取消では違反点数に応じて運転免許を取り直せない欠格期間が発生する点も要注意。全治2か月の傷害事故を起こしてひき逃げした場合は点数が44点となり、無事故・無違反からであっても欠格期間は4年です。

さらに、免許取消後に運転免許を取り直す場合、運転免許試験の前に「取消処分者講習」も受ける必要があります。受講料は3万550円と高く、2日間で合計13時間も講習を受けることになるのです。

免許取消を避けるために前歴を消す

そんな免許取消を避けるために気を付けたいのが、免許停止の前歴が多いほど免許取消になりやすいということです。例えば、前歴ゼロなら50km/hオーバーのスピード違反の12点でも90日の免許停止で済みますが、前歴が1回あると同じ違反で欠格期間1年の免許取消です。

免許取消を避ける方法として、免許停止の前歴を消すという手があります。方法は簡単で、免許停止につながった違反・事故の日から1年間無事故・無違反を続けることです。前歴が2回、3回と溜まっている場合でも、1年間の無事故・無違反で前歴ゼロに戻ります。

前歴は免許取消に限らず、免許停止の面からも気にしておきたいところ。とくに前歴2回以上の場合は、2点の交通違反でいきなり免許停止です。前歴が溜まっている人は安全運転を心がけるだけでなく運転を極力控えて、1年間無事故・無違反で前歴をゼロに戻すことを最優先するのが得策です。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「不意の「免許取消」避けるために前歴を消す方法