スピード違反の検挙数で約半分を占めているのが「ネズミ捕り」と呼ばれる定置式による取り締まりです。そんなネズミ捕りには、速度測定の方法の違いで「光電式」と「レーダー式」があります。そして、光電式にもレーダー式にもそれぞれの最新機種が登場。ネズミ捕りの最新機種は何が変わったのでしょう。

光電式のネズミ捕りをセットする高さ

「光電式」のネズミ捕りは送受光器と反射器の組合せを2セット、道路を横切るように設置。前輪のタイヤが光を遮る時間差から速度を測定します。一方の「レーダー式」は10.525GHzの電波を走っている車に当てて、跳ね返ってくる周波数の変化で速度を測定する方式です。

このうち、光電式測定装置としての完成度は頂点を極めた、日本無線の3m測定式「JEM-340」も、取り締まりに使用されてから既に10年以上が経過。老朽化に伴い2017年頃から、マイナーチェンジ版の「JEM-380」が登場しています。

一見しただけでは外見上の違いは分かりませんが、よく見ると運びやすいように送受光器に取っ手が付けられていました。ユニットボックスは高さが低くなり、幅が広くなって安定感が増しましています。

そんな「JEM-380」の取扱説明書を見てみると「タイヤが光路を遮断することを前提に設計」「タイヤ以外の部位が光路を遮断することは極力避ける」と記載。光電式の光路は地面からの高さが9cm以下にセットと明記されていました。

「道路面から9cm以下」と下線が引かれて強調されているところを見ると、地面スレスレのリップスポイラーなどを装備している車などは誤測定の可能性があるようです。

レーダー式ネズミ捕りの測定アンテナ

一方、定置式のネズミ捕りで今や唯一のレーダー測定器生産メーカーとなった日本無線。長らく使われてきた「JMA-240」も老朽化し、マイナーチェンジしました。「JMA-280」も外見上の変化はほとんど見られません。

あえて言えば、レーダーアンテナのコネクタ接続部分の表示ランプ関係が逆側に配置されていたり、速度の印字用紙が変更されているぐらいでしょう。

レーダー式のネズミ捕りの速度測定には、車両の進行方向と平行にレーダーを向けた「0度法」と、27度の角度をつけた「27度法」の2方法が存在します。0度法の測定可能距離は「約100m」となっています。

なお、取扱説明書ではなぜか測定アンテナの設置高さが削除されていますが、以前は「80cm~100cm」と明記されていました。

【関連リンク】
白バイ隊員がそっと教えるスピード違反の交渉術
覆面パトカーの見分け方は追い抜くクルマの車内
駐禁をとられても警察に出頭する必要はない
交通違反キップをサイン拒否したらどうなる?
駐車禁止を警察が取り締まれない「植え込み」

情報提供元:ラジオライフ
記事名:「ネズミ捕り最新機の取説でわかる誤測定の可能性