スチーム式の消臭剤を使ってもカーエアコンからのニオイが消えない場合は、悪臭の元になるエアコンの
エバポレーター(空気を冷やす装置)のフィン部分に付着している、ホコリやカビを直接的に洗い流しましょう。カーディラーが行うエアコン洗浄はまさにこれで、エアコン脱臭に大きな効果があります。
エバポレーター洗浄の専用クリーナー
カーエアコンの
エバポレーターを洗浄する専用クリーナーは、ネット通販やカー用品店で入手可能。今回はトヨタのディーラーが使っている「クイック
エバポレータークリーナーS」を使ってみました。実勢価格は2,600円です。
エバポレーターを洗浄したのは、2013年式のマツダ・フレアワゴン。走行距離は3万kmで洗浄は初めてです。
エバポレーターの位置が分かれば、作業自体は難しくありません。30分あれば完了します。
国産乗用車の
エアコンユニットは、助手席前のグローブボックスの奥にあるのが一般的です。グローブボックスのケースを開いて外すと確認できます。続いては、
エアコンのフィルターを取り外す工程。ホコリが付着しているので、はたいて落としておきます。フィルターの汚れが悪臭の原因になっていることもあるからです。
エバポレーター洗浄の効果は「大」
フィルターの下にあるのが、
エバポレーターへと続くブロアファンの開口部になります。ここに洗浄剤を噴射すると、
エバポレーターのフィンに到達し洗浄できるというわけです。
エアコンをマニュアル設定にして調整。「顔への吹き出し」「内気循環」にして、ファンを全開で作動。ここからは
エアコンをかけっ放しの作業になります。
チューブノズルで洗浄剤を噴射。全噴射後、エアコン全開のまま5分間待ちます。
エバポレーターに結露水が発生し、汚水になって車体の下に流れ出て、脱臭作業は終了です。
作業終了後にエアコンをかけると洗浄剤の残り香、柑橘系の香りが出てきます。これは10分間の換気で収まりました。ホコリ臭さは消えましたが、それは微かに残る柑橘系の香りのためかもしれません。とはいえ、汚水が出て悪臭が収まったことは事実。
エバポレーター洗浄の効果は「大」と判断できます。
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