電子パーツの聖地と呼ばれる「秋月電子」では、対極に位置する2種類のラジオキットを販売しています。1つはラジオの原点となる無電源の「ゲルマラジオキット」で、もう1つがDSPラジオの「FMステレオ/AMワールド・ラジオ・キット」です。秋月電子の「DSPラジオキット」を作ってみました。

秋月電子のラジオキットの電子パーツ

秋月電子の「DSPラジオキット」は、受信部をワンチップICで処理する最新のラジオシステムです。本格的なDSPラジオキットですが、チップタイプの電子パーツはすべて基板に装着済みで、実際にハンダ付けする電子パーツは少なく抑えられています。

製作自体は難しくはありませんが、見落としがちな製作のポイントと、作動させるために用意する電子パーツを紹介していきましょう。キットの実勢価格は8,400円。受信周波数はAMラジオ放送が522~1629kHz(9kHzステップ)、FMラジオ放送が76.0~108.0MHz(0.1MHzステップ)です。

65W×15H㎜のディスプレイは、そのままではバックライトが点灯しません。ひと工夫が必要です。モジュール基板の裏側にある「J3」にハンダを盛ってショートさせ、「R9」のランドに同梱されている100Ωの抵抗をハンダ付けしてください。これでバックライトが青く光るようになります。

秋月電子のラジオキットの感度は良好

本キットはDC12Vで作動するので、電源を別途用意する必要があります。持ち運びを考えて乾電池駆動としました。秋月電子のWebサイトで検索し、適合する電子パーツを探します。

単3形乾電池×8本の電池ボックスに2.1㎜DCプラグで、ポータブル電源としました。また、アンテナ端子が増設できるので、FM波用に基板にBNC接栓を取り付けています。

完成した秋月電子のDSPラジオキットで、東京都内で受信実験をしました。AM波は、高精度で巻かれたバーアンテナのためローカル局は良好。しかし、全長が短いため、夜間の遠距離受信には向かないようです。

FM波は65cmのロッドアンテナで受信。70km以上離れた茨城放送の94.6MHzが入感するなど、近隣のFM波も受信できて、小型の中華ラジオよりも性能は上の印象です。大型のソニー「ICF-M780N」との比較になると及ばないものの、FM波の受信はかなり健闘していました。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「秋月電子の「DSPラジオキット」を作ってみた