日本に存在する「特殊部隊」といえば、軍事系と治安系があります。軍事系は自衛隊で、治安系は警察のSITとSATがよく知られています。じつは、これ以外にも治安系の特殊部隊が存在。それが「銃器対策部隊」です。短機関銃を装備して制圧訓練も行う銃器対策部隊について、詳しく見ていきましょう。

銃器対策部隊は警備部機動隊に所属

SITやSATのほかにも、警察には銃器を扱う特殊部隊があります。それが「銃器対策部隊」、略して「銃対」と呼ばれる部隊です。設立されたのは1996年。1968年には前身の「特殊銃隊」が結成されています。

銃器対策部隊が設立されたきっかけは、創設年に静岡県寸又峡で起きた「金嬉老事件」です。この時、人質を取って立てこもった犯人がダイナマイトとカービン銃で武装していたため、逮捕に手間取りました。

これを受けて、各警察本部に狙撃用のライフルが配備され、狙撃の専門部隊を創設。1996年には臨時編成であったものを常設化し、警備部機動隊の所属として銃器対策部隊が再編成されました。

銃器対策部隊の装備は、同じく警備部に所属する「SAT」とほぼ同じで、SATに準ずる部隊といえる存在です。全国すべての警察本部に配置されており、SATが到着するまでの先遣隊として、銃器対策部隊が対応に当たります。

銃器対策部隊は短機関銃を装備する

銃器対策部隊への配備が確認されている短機関銃が、ドイツ・ヘッケラー&コッホの「MP5」です。世界で最も使用されているサブマシンガンであり、100を超える派生型が存在します。

日本の警察では、銃床が伸縮する「MP5A5」、伸縮型で消炎制退器を装着した「MP5F」、減音器を装着した「MP5SD6」、銃床がなく銃身の短い「MP5K」が確認されています。そして、このMP5が全国の銃器対策部隊に主力銃器として導入されているのです。

2015年4月には、警視庁が銃器対策部隊から選抜した、ERT(Emergency Response Team)を発足。緊急時に即座に投入される特殊部隊です。また、銃器対策部隊は武装した凶悪犯への対処だけでなく、在日米軍基地や原子力発電所といった重要施設の警備も行っています。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「警察の「銃器対策部隊」はサブマシンガンも装備