現行モデル11機種のハンディ
受信機&無線機の中から、エアーバンド
受信に最適な買うべきハンディ機を決定しました。2020年のベストバイはアイコムの「IC-R30」。本来はデジタル対応
受信機として脚光を浴びたIC-R30ですが、アナログ
受信機としての完成度が高く、現場で
受信するエアーバンダーたちに支持されています。
エアーバンド受信機としての弱点
エアーバンド
受信の現場とは空港の展望デッキや周辺の撮影スポット、航空祭の会場などです。これらの場所は、電波の発信源である管制塔や航空機が近くにあるので、強力な電波が飛んできます。
この状況であれば、IC-R30のエアーバンド
受信機としての弱点として指摘されることが多い、限界付近での感度低下も問題にはならないからです。ただし、自宅で外部アンテナに接続して使うのは得意ではありません。混変調などに悩まされます。
ハンディ機を固定機として使うのであれば、不正な
受信に強いエーオーアールのエアーバンド
受信機「AR8200MARK3」の方が適しています。
IC-R30が、現場のエアーバンド
受信で威力を発揮する、ベストバイに選ばれた機能を見ていきましょう。1つは「2波同時
受信の完成度」です。2つのバンドでVHF帯とUHF帯のエアーバンドをフルカバーし、実用的な感度の中で2波同時
受信ができます。
エアーバンド受信機で2波同時録音
AMモードの設定に制約はなく、V×VとU×Uの
受信態勢が可能。民間と軍用どちらにも対応できるのが、多くのエアーバンダーに支持される理由です。アルインコの2波同時
受信機「DJ-X11A」も、IC-R30と同様にV×VとU×Uの
受信が可能ですが、サブバンドの225~335MHzの感度悪化が目立ちます。
エアーバンド
受信機ベストバイに選ばれたもう1つの機能は「2波同時録音機能」です。2波同時録音機能は、2つのバンドに入感した
受信音声を周波数と一緒に記録する、IC-R30だけが搭載する機能。この機能が重宝するのは航空祭。聞こえてきたコールサインや
受信内容、使用周波数などをその場でメモする必要がなくなったからです。
一連の記録作業から解放されることで、展示飛行を見ることや機体の撮影に集中できます。加えて、Bluetoothイヤホンの使用やスマホからの操作など、IC-R30は現場でのエアーバンド
受信のスタイルを劇的に変えました。IC-R30の実勢価格は81,500円です。
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