TOKYO, Sep 4, 2023 - (JCN Newswire) - 三菱重工業はこのほど、福岡県北九州市の響灘臨海工業団地におけるユーティリティ設備を含むフッ化水素製造プラントの設計業務(FEED:Front End Engineering Design)を、フッ素原料およびフッ素化合物製造事業などを手掛けるグローバル企業メキシケムフロー社(Mexichem Fluor, S.A.de C.V.:Koura)の日本法人であるメキシケムジャパン株式会社(本社:東京都品川区、以下、メキシケムジャパン)から受注しました。
今回計画されているプロジェクトは、メキシケムジャパンと、総合商社の双日株式会社(本社:東京都千代田区)が共同で、Koura(Orbiaグループ)が保有するメキシコ産蛍石を用いてフッ化水素を生産するもので、国内におけるフッ素化合物の安定供給体制の構築を目指します。なお、本プロジェクトは、経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金(第3次公募)(注)」にも採択されています。
フッ化水素を原料とするフッ素化合物は、半導体の製造やリチウムイオン電池の原料として必要不可欠で、医療や電気通信など幅広い産業分野で活用されていることから、今後国内外での需要拡大が見込まれる素材です。現状はフッ素原料の多くを特定ソースからの輸入に依存しており、本プロジェクトの実現を通じて、国内におけるフッ素サプライチェーンの強靭化および国内産業の安定成長への貢献が期待されています。
今回の受注において、三菱重工グループは、長年にわたる化学プラントの納入実績、および豊富な高機能化学品に関する知見とノウハウを生かした提案が高く評価されました。引き続き国内外の化学品製造プラント市場におけるプレゼンスをより一層高めるとともに、時代や社会ニーズに沿った取り組みや製品の提供を通じ、世界の産業の発展と持続可能な社会の実現へと貢献していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/230904.html
Mexichem Fluor, S.A.de C.V.(Koura)について
Orbiaグループのフッ素ソリューション事業Kouraは、日常生活を向上させ、持続可能な循環経済への道を目指す上で基本的な役割を果たすフッ素製品の開発、製造、供給におけるグローバルリーダーです。35年以上の経験を有するKouraの製品は、電気自動車やエネルギー貯蔵、都市や地方のインフラ、室内空調、食品や医薬品の冷凍、さらには定量吸入器用の革新的な低GWP噴射剤の開発を通じた呼吸器疾患の治療など、幅広い用途で使用されています。Kouraは1,600人の従業員と世界中に13の製造施設を持ち、グローバルな販売および流通ネットワークを通じて60ヵ国にサービスを提供しています。
メキシケムジャパン株式会社について
Kouraの日本法人で、日本国内をはじめとするアジア太平洋地域におけるフッ素系冷媒の製造・販売を手掛けています。詳しくは https://ssl.mexichemfluor.co.jp/ をご覧ください。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。 www.mhi.com/jp
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