TOKYO, Aug 17, 2023 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、米国統括拠点である米国三菱重工業(MHIA: Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.)を通じ、電力消費を抑えつつ水素製造を行う水蒸気電解技術を開発する米国のアドヴァンスド・アイオニックス社(Advanced ionics、本社:ウィスコンシン州ミルウォーキー)に、 ビーピーベンチャーズ社(bp Ventures)、クリーンエナジーベンチャーズ社(Clean Energy Ventures)(注)などとともに出資しました。
アドヴァンスド・アイオニックス社は、低温の水蒸気(100度~)を利用することで、従来の水電解装置より30%以上少ない消費電力での水素製造を可能とする水蒸気電解装置を開発しています。同装置で使用する低温の水蒸気は工業廃熱を使って製造可能なことから、工業廃熱があり、かつ水素を利用する鉄鋼、アンモニア製造、精油所などのプラントにおける高効率の地産地消型脱炭素ソリューションとしての活用が期待されています。また、将来的には原子力発電所や地熱発電所、太陽熱発電所からの熱と電力を用いた高効率な水素製造にも適用できる可能性を秘めています。同社は、今回調達した資金を活用し、商用化に向けた実証を加速させる計画です。
三菱重工グループは、革新的技術を有するさまざまなパートナーへの資本参加や協業を行いながら、脱炭素社会実現に貢献する水素バリューチェーン構築に取り組んでいます。今回の出資を通じ、水素バリューチェーンの多様化につながる将来の革新的代替技術の1つとしてアドヴァンスド・アイオニックス社の取り組みを支援し、当社グループが戦略的に取り組むエナジートランジション事業の強化につなげていきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/23081701.html
アドヴァンスド・アイオニックス社について
2017年に設立されたアドヴァンスド・アイオニックス社は、低消費電力の既存の水電解装置の分類(アルカリなど)に属さない、低温蒸気(100度~)を活用した新しいタイプの電解装置の開発を行っています。その技術の特異性により注目され、関連受賞歴もあるスタートアップ企業です。詳しくは、 https://advanced-ionics.com/ をご覧ください。
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。 www.mhi.com/jp
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