TOKYO, Jun 10, 2022 - (JCN Newswire) - NECソリューションイノベータは、入退管理システムとしての機能を強化した顔認証パッケージソフトウェア「NeoFace KAOATO」を本日より販売開始します。
今回の機能強化では、AIで不正な入退室を防ぐ振る舞い検知機能や、カメラやセンサーの設置環境による認証エラーを補うマルチステップ認証機能、お客様独自の休日などに合わせて入退を制御するスケジュール機能、管理外の敷地内などの不要な情報の映り込みを防ぐマスキング機能を追加しました。更に、本製品を入退管理システムとして導入しやすいよう、国内でシェアの高いセンサーやゲートなどの他社製品との連携機能も強化しました。
背景
本製品は、顔認証パッケージソフトウェアとして、2007年の販売開始から海外を含め1,500以上の施設に、入退管理やゲートの解錠、無人受付機などの利用用途で導入されています。
近年、広がりを見せている顔認証技術を採用した入退管理システムには、顔写真をかざすことによる不正な通過を防ぎきれないといった課題があります。
また、高い精度で顔認証を行うためには、カメラを、陽や光の当たり方などを考慮した位置に設置する必要がありますが、管理外の場所が映らないようカメラを調整することで、条件の良い位置に設置できないといった課題もあります。このような場合、認証エラーが発生しやすくなるため、運用負荷がかかっています。
更に、既に入退管理の用途で本製品を導入しているお客様からは、「独自に設定した休日の入退を管理したい」「ネットワーク障害時でも入退管理は行いたい」などの、入退管理に必要な機能や性能を求められています。
そこで当社は、顔認証パッケージソフトウェア導入の豊富な経験と培った知見やノウハウを生かし、本製品に入退室管理に求められる機能を強化しました。
本製品の特長
1. 振る舞い・生体検知機能で、不正を判定(特許出願中)
本機能により、動作や表面温度などを検知し、AIが不正を判定します。例えば、顔写真をかざして通過しようとする動作を検知して、AIが不正な動きと判断し、解錠させないことで、不正な侵入の防止に活用することが可能です。歩きながら複数人を同時に認証することが可能なため、入退人数の多い場所でも導入することができます。他にも、立ち止まることなく目尻を検知し、サーマルセンサーで温度チェックを行うことで、お客様が設定した値より高温と判断された方の入室を制限することもできます。
2. マルチステップ認証で運用負荷の軽減と、利用者のスムーズな通過を支援
顔認証でエラーが発生した際に、PINコード入力などの別の要素でマルチステップ認証を行い、入退室を許可します。これにより、カメラやセンサーの設置環境などによってエラーが発生しても、人手ではなくシステム側で本人確認と解錠ができ、システム運用者の負荷軽減につながります。さらに、マルチステップ認証で通過した利用者の情報をデータベースに自動登録することで、システム運用者はエラー発生時のマスターメンテナンス等の対応も軽減され、利用者も次回以降マルチステップ認証を行うことなく、スムーズな入退室が可能となります。
3. お客様の運用に合わせて柔軟に入退を制御
指定日時に顔認証を停止するなど、登録者ごとのスケジュールに対応した制御を行うことが可能です。例えば、休日は一般社員の入退室を禁止し、業者と一部の社員のみの入退室を許可するなどの制御を可能にし、入退室に関するトラブルの防止を支援します。
4. オフライン認証とヘルスチェック機能で、継続的な稼働を支援
通信障害が発生した際も、設置端末にセキュアに保存された登録情報を使用して、顔認証を行います。これにより、通信障害発生時の継続運用を支援します。また、通信障害発生中の顔認証結果のデータも設置端末に保存し、通信障害復旧時にデータベースに自動転送します。これにより、認証記録の欠落を防ぐことが可能になります。更に、アプリケーションが異常終了してしまった場合でも、自動で復旧するヘルスチェック機能により、稼働率の高いシステム運用をサポートします。
5. NECや他社製のハードウェアやソフトウェアとの連携によりスピーディな導入が可能
NECが提供する「NEC I:Delight」(注1)のサービス機能の1つとして、NECのハードウェア(注2)と組み合わせることで、さまざまなサービスをセキュアかつシームレスにつなぐことができます。例えば、入館情報から、勤怠管理との連携、通過確認メールの配信、館内のエレベータの制御、売店でのレジレス決済、宅配ボックスの受け取りなどを連携させ、生体認証(Bio-IDiom(注3))を鍵としたスマートな環境づくりを支援します。また、今回、国内でもシェアが高いタムロン製サーマルセンサーやクマヒラ製セキュリティゲートなどの他社提供の機器と、ウォークスルーを維持したまま複数連携することを可能にしました。既に各機器を利用しているお客様は、スピーディに本製品を追加して利用することができます。
6. 管理外の敷地内などの映り込みをマスキングして、カメラ設置のハードルを低減
管理外の場所が映りこむ位置にカメラを設置する必要がある場合に、映りこんだ部分をマスキングすることができます。これにより、映り込みの許されない情報を非表示にすることで、情報管理にかかる負担の軽減が期待できます。また、運用管理者も、管理外の情報を見ることなく映像を確認することができるようになります。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/press/20220610/index.html
概要:日本電気株式会社(NEC)
詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。
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