TOKYO, Jan 19, 2022 - (JCN Newswire) - エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役 CEO:内藤晴夫)は、このたび、セントルイス・ワシントン大学医学部(米国イリノイ州セントルイス)が主導する優性遺伝アルツハイマーネットワーク試験ユニット(Dominantly Inherited Alzheimer Network Trials Unit、以下DIAN-TU)が実施する優性遺伝アルツハイマー病(DIAD)に対する臨床第II/III相試験(Tau NexGen 試験)において、最初の被験者が登録されたことをお知らせします。本試験において、当社の抗 MTBR(Microtubule binding region: 微小管結合領域)タウ抗体 E2814 の効果が評価されます。
アルツハイマー病(AD)を発症することが知られている遺伝子変異を有する方々は、多くは発症した親とほぼ同じ年齢である 50 代、40 代、あるいは 30 代であっても症状を発現する傾向があります(DIAD)。アミロイドβ(Aβ)凝集体からなるアミロイドプラークとともに、AD の主要な脳内病理の一つである神経原線維変化はタウの細胞内凝集体で、タウの伝播により脳内に広がると考えられています。
本試験の目的は、AD の原因となる遺伝子変異を有する症候性と無症候性の人々に対して、治験薬の安全性、忍容性、バイオマーカーおよび認知機能への効果を評価することです。2021 年3 月、DIAN-TU は、本試験において、最初に評価する抗タウ治療薬として、当社がユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London、英国)と共同で創製した E2814 を選定しました。また、Aβ標的療法により AD のバイオマーカーが低下することを示す臨床試験のエビデンスが蓄積されてきたことを受け、2021 年 11 月、当社の抗 Aβ プロトフィブリル抗体レカネマブ(一般名、開発品コード:BAN2401)が、本試験における抗 Aβ 療法による基礎療法として選定されました(参考資料 2)。
当社は、神経領域を重点領域の一つと位置づけ、最先端の研究から革新的な創薬を行っており、引き続き AD を含む認知症をはじめとするアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患において、当事者様とそのご家族の多様なニーズの充足とベネフィット向上により一層貢献してまいります。
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概要:エーザイ株式会社
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