新施設(神栖市東和田21-3)は、処理能力115トン/日のストーカ式焼却炉(注1) 2基からなり、可燃廃棄物の焼却熱を利用した発電効率16.5%以上の設備を備えるエネルギー回収型廃棄物処理施設となります。建設予定地が周囲に多くの企業がある工業専用地域内であることを考慮し、MHIECがこれまで培ったノウハウを生かして狭小な敷地を立体的に有効活用したコンパクトな設備配置とした上、騒音や振動、粉じんなどの抑制・防止に配慮したことについて評価されました。
同組合は、前身である「公設鹿島地方卸売市場組合」に、廃棄物固形燃料化施設に関する事務が加わるかたちで1999年に発足。現在は、鹿嶋市と神栖市について、廃棄物固形燃料化施設の設置・運営や、可燃性一般廃棄物処理施設の建設ならびに消防に関する事務などを行っています。今回の新施設整備により、これまで2市にそれぞれ設置されていた廃棄物固形燃料化施設に代わり、可燃廃棄物を一元的に焼却処理してエネルギー回収を行うことが可能となります。
MHIECは、三菱重工が長年培ってきた環境装置分野の技術開発力と国内外を含めた豊富な廃棄物処理施設の建設・運営ノウハウを2008年に継承。多数の実績に基づく建設から運営まで含めた総合的ソリューション提案力を強みとし、施設の新設だけでなくアフターサービスやDBO(注2)方式等のニーズにも対応しています。近年では基幹的設備改良工事の受注も増加傾向にあります。
今後も、豊富な実績をベースに廃棄物処理施設の新設はもちろん、既存施設の省エネ化やAIやIoTを活用した遠隔監視・自動運転支援による焼却炉の高度化、L.C.C.(ライフサイクルコスト)低減に向けた提案を積極的に推進し、国内外での受注拡大をはかっていきます。
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概要:三菱重工業株式会社
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