2019年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第5戦 もてぎ:平川 亮がスーパーフォーミュラ初優勝!
- 2019年08月19日 11:00:00
- テクノロジー
- JCN Newswire
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スーパーフォーミュラの第5戦が8月17日(土)、18日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催されました。
年間全7戦で戦われている今季のスーパーフォーミュラも、今大会を含め残り3戦となりました。新たな「SF19」のデビューシーズンとなった今季、ここまでの4戦は全て異なる勝者となっており、毎戦全く展開、勝者共に読めないレースが続いています。
混戦が続く中、今大会もてぎは、タイトルの行方を占う上でも重要な1戦となります。雨中のレースとなった前戦富士から約1か月、真夏の酷暑の中で、ドライバーやメカニックだけでなく、車両やタイヤにも負担の大きい、厳しいコンディションで文字通りの熱戦が繰り広げられました。
予選
17日(土)は台風一過の猛烈な暑さとなりました。午後2時半、ノックアウト方式の予選が開始される時点では、気温38度、路面温度49度という厳しいコンディション。
ミディアムタイヤの使用が義務づけられるQ1(20分)は、まずセッション開始と同時に全車コースイン。一旦タイムをマークした後ピットへ戻り、残り7分程から再度のアタックに入りました。
前日行われた専有走行でトップタイムをマークするなど好調な平川がまずトップタイムをマーク。ほかの車両もタイムを縮めていきますが、平川のタイムには届かず。キャシディ、小林、石浦 宏明(JMS P.MU / CERUMO・INGING)らが着実に上位タイムをマークしていく中、セッション終盤に関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が5番手に飛びこんだことで、山下 健太(KONDO RACING)が13位へと押し出される形となり、当落ラインの12番手から0.055秒という僅差ながらQ2進出ならず。
国本 雄資(KONDO RACING)が15番手、中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)16番手、大嶋 和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)17番手、アーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が19番手でQ1敗退となりました。
午後3時ちょうどに開始されたQ2(7分間)は、残り5分半で先陣を切ってコースインした小林が2番手。平川が6番手、石浦が8番手でQ3へ進出。関口は0.072秒及ばず9番手、初めてドライコンディションでQ2進出を果たしたルーキーの坪井 翔(JMS P.MU / CERUMO・INGING)が10番手、キャシディが12番手でグリッド確定となりました。
Q3(7分間)では、平川が最前列2番手グリッドを獲得。石浦が5番手、小林は7番手から決勝レースに臨むこととなりました。
決勝
18日(日)も暑い一日となりました。強い日差しで気温37度、路面温度49度という厳しいコンディションの下、午後2時15分にフォーメーションラップが開始されましたが、スターティンググリッドに車両が並んだところでエンジンストール車両が発生し、スタートはやり直し。予定よりも5分遅れ、1周減算の51周で決勝レースのスタートが切られました。
最前列2番手の平川は2位をキープ。その後方では7番手スタートの小林が見事なダッシュを決め、5位へ2つポジションアップすると、第3コーナーでも1台かわし、4位へと浮上しました。
上位勢はソフトタイヤでのスタートを選択し、スタート直後はそれぞれの間隔が一旦空いたものの、その後は2位の平川、4位の小林がそれぞれ前を行くライバルをテール・トゥ・ノーズで追撃する展開。一方、後方グループは早めのピットインや2回ピット作戦など、様々な戦略でレース後半でのポジションアップを目指しました。中でも、12番手スタートのキャシディはミディアムタイヤでスタートすると、4周終了時点でピットインしソフトタイヤへ交換。猛烈な追い上げを開始しました。
1秒以内の差をキープしたまま首位を追い続けた平川は、23周目に首位を奪取。これを見た小林も猛プッシュ。数周にわたって息を飲むようなバトルを繰り広げた末に、33周目に小林も前を行く車両をパスし、3位へとポジションを上げました。
平川、小林らがピットインを遅らせて後続との差を広げる一方で、早めにピットインしたキャシディが、ピット義務を終えた集団の首位に立ち、後半戦は、上位勢がピットインを終えた後にキャシディとの位置関係がどうなるかに注目が集まりました。
首位に立った平川もプッシュを続けて後続との差を広げ、37周終了時にピットイン。キャシディの前でピットアウトすることに成功しました。
小林は最後までピットインを遅らせ、首位に立った後はこちらも素晴らしく速いラップタイムを刻みながら、見えないライバルとのバトルを展開。
42周を終えてピットインした小林は、好ピット作業にも助けられ、平川の後、2位でコースへ復帰しました。
上位勢がピット義務を終えた時点で、4位に付けていたキャシディは更に追い上げを続け、45周目に3位へ浮上。小林も平川との差をじりじりと詰めていきましたが、平川は約3秒の差を付けて逃げ切り、自身国内トップフォーミュラでの初優勝を飾りました。
小林は第3戦に続き今季2度目の2位。ドライバーズランキングでも4位に浮上。そして、キャシディが3位でフィニッシュし、トヨタ/TRDエンジン勢が表彰台を独占しました。キャシディはこれで今季5戦全戦でポイントを獲得すると共に、1勝、3度目の表彰台獲得で、ドライバーズランキングでもトップに躍り出ました。
また、予選5番手からスタートでやや出遅れたもののその後着実に追い上げた石浦が6位でポイント獲得を果たしました。
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 20号車 ドライバー 平川 亮
初優勝出来ましたが、自分が嬉しいというよりは、感謝の気持ちの方が大きいです。ここまでなかなか結果が出せない中、チームの皆さんがすごく頑張ってくれましたし、周りで支えてくれている家族だったり、ファンの皆さんとか、スポンサーの皆さんが僕を信じて応援してくれました。今回は金曜日からとても調子が良く、自信を持って臨めましたし、決勝レースでも、皆さんの応援がすごく力になったと思います。ようやく初優勝を果たせましたが、ここから更に2勝、3勝していきたいと思います。
carrozzeria Team KCMG 18号車 ドライバー 小林 可夢偉
7番手グリッドから2位というのは喜ぶべき結果だと思います。予選は思ったよりも良くなかったんですが、レース前から、決勝では良いパフォーマンスが出せることは分かっていたので、落ち着いて臨みました。ただ、なかなか前の車を抜けずに厳しい展開になりましたが、結果的に2位でフィニッシュ出来、正直今日出来るレースとしてはベストのリザルトだったと思います。こういうレースを続けることでいつかチャンスが来ると思っているので、気を引き締めて残り2戦も戦いたいと思います。
VANTELIN TEAM TOM'S 37号車 ドライバー ニック・キャシディ
今日出来る最高の結果だと思います。12番手と後方からのスタートだったのでとてもタフなレースでした。参戦初年度の一昨年から、もてぎでは5位、3位と良い結果で来ていたので、今年も自信を持って臨んだのですが、予選は望み通りにはいきませんでした。ただ、今日のフリー走行とウォームアップではフルタンクでも2番手、1番手と好調だったので、出来る限りエアがクリーンな状況で走れるような戦略で追い上げました。ただ、フルタンクの重い車両で、最後までタイヤを持たせながらライバルをパスするのはとても大変でした。それでもクルマが素晴らしく速かったし、ベストを尽くした結果で満足しています。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/29286949.html
概要:トヨタ自動車株式会社
詳細は http://toyota.jp/ をご覧ください。 Copyright 2019 JCN Newswire. All rights reserved. www.jcnnewswire.com
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