医療機関に蓄積された膨大な医療データを利活用することで、医療の高度化や効率化を図る、ヘルスケアインフォマティクスが注目されています。特に臨床現場で機械学習などの人工知能技術を活用する場合、多種多様な項目のデータを電子カルテからリアルタイムに取得可能な仕組みが必要となります。ユタ大学と日立は、2018年3月に、次世代医療情報通信規格であるHL7(R) FHIR(R)*4のRESTful*5 APIに対応したユタ大学の診療判断支援システムOpenCDS*6と、日立の機械学習技術を組み合わせた「処方薬選択支援システム」を開発し、システムの可用性を向上するための研究や過去の症例データを用いた検証を進めてきました。
本システムを実用化するためには、過去データでの検証ではなく、実際の患者に適用した場合の治療効果を評価する前向き臨床評価が必要です。そこで、臨床現場で使用するため、臨床的知見と機械学習を融合する日立の「Hybrid Learning」*7コンセプトに基づき、糖尿病治療で重要な体重管理によるHbA1c値*8低減効果の予測モデルや患者の病態を細分化する機能、さらに診療ガイドラインに基づく薬剤の組み合わせを選定する機能を追加し、前向き臨床評価を開始しました。
本臨床評価では、ユタ大学の関連クリニック13施設において、本システムを2型糖尿病患者の治療方針決定に使用します。システムを使用しない患者の治療効果と比較することで、本システム利用による治療の改善効果や医療費負担の低減効果を検証します。
今回の臨床評価を通じて、ユタ大学と日立は引き続き協力し、患者のQoLを向上させる医療サービスの実現に貢献していきます。
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概要:日立製作所
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