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富士通、グローバルサプライチェーンのレジリエンス強化を支援するソリューションを提供開始


富士通は2025年7月2日、グローバルサプライチェーンの変動に迅速に対応するための新しいソリューションを発表しました。このソリューションは「Fujitsu Data Intelligence PaaS」の一部として提供され、AIエージェントを活用し、損益の影響を迅速に分析して適切な意思決定を支援します。企業はこれにより市場変動や不確実性の中で、サプライチェーンの強化が可能となり、競争力を維持できます。具体的には、1) 利益や原価構造を把握、2) 戦略プライシングのシミュレーション、3) オペレーションの最適化を行います。これらの機能を通じ、事業の不確実性に対応する企業のレジリエンス向上を狙います。藤本道成理事長は、変化する国際環境の中での迅速な対応の重要性を強調しました。

東京, 2025年7月2日 - (JCN Newswire) - 当社は、グローバルサプライチェーンにおける突発的な外部環境変化に対応するため、損益インパクトを迅速に算出し、最適な意思決定を支援するソリューション(以下、本ソリューション)を2025年7月2日より提供開始します。本ソリューションは、当社が提供するオールインワンオペレーションプラットフォーム「Fujitsu Data Intelligence PaaS(注1 以下、DI PaaS)」の新機能として提供され、社内外のデータを統合し、AIエージェントの活用により迅速な影響分析と最適な意思決定を支援することで、お客様のサプライチェーンのレジリエンス強化に貢献します。

背景

近年、地政学的リスクや自然災害、市場変動などにより、企業を取り巻く環境の不確実性はますます高まっています。特にグローバルに複雑なサプライチェーンを構築している製造業においては、これらの予期せぬ事象が事業活動に直接的な影響を及ぼすリスクが高まっており、輸送ルートの変更や生産拠点の停止、コスト増加などにより、企業の収益が圧迫され、競争力を低下させる要因となっています。一方で、従来のサプライチェーン管理では、これらのリスクへの迅速な対応が困難であり、事業継続計画(BCP)の見直しやサプライチェーンのレジリエンス強化が急務となっています。

そこで当社は、お客様のグローバルサプライチェーンにおける影響分析と最適な意思決定を支援するため、クロスインダストリーで社会課題を解決する事業モデル「Fujitsu Uvance」のオファリングである「DI PaaS」を通じて、損益インパクトを可視化し、最適な意思決定を支援するソリューションの提供を新たに開始します。

本ソリューションの特長

本ソリューションは、企業内外に分散するデータを統合し、市場変動などによる影響が大きい対象製品の特定や損益インパクトを迅速に算出します。また、「DI PaaS」の強力なデータ統合能力により、従来数週間を要していた影響分析を数日で実施し、AIエージェントによる対策提案により、画面上でシミュレーションに基づいた最適な意思決定を実行することができます。具体的には、以下の3つのステップを通じて、お客様のサプライチェーンのレジリエンス向上を支援します。

1. 利益・原価構造の把握

グローバルサプライチェーンにおいて、市場変動などにより影響を受けているサプライヤーや工場を可視化し、どの製品がどのルートでどれだけの輸入コストが発生しているのかを提示します。これにより、お客様は自社の利益や原価構造を詳細に把握し、潜在的なリスクを特定することができます。

2. 戦略プライシングシミュレータ

市場変動などにより原価構造に変化があった場合に、製品の価格変化が需要に与える影響を分析する価格弾力性モデルにより、それぞれの製品の適切な販売価格をシミュレーションします。これにより、市場の変化に合わせた最適な価格戦略を策定し、お客様の収益を最大化します。

3. オペレーション変更シミュレータ

輸入コストが高騰している調達先を変更する際の原価構造や利益の変化を分析し、サプライチェーンの最適化を支援します。代替サプライヤーの選定や輸送ルートの変更といったオペレーションの変更による影響を、各領域の専門AIエージェントが様々な観点から評価し、オーケストレーターエージェントが総合的な判断を行います。これにより、お客様の迅速な影響分析と最適な意思決定を支援します。

今後について

当社は今後も、社会課題を起点とした事業モデル「Fujitsu Uvance」のもと、これまでに培ったデータやAIなどのテクノロジーと業種の知見を融合し、予期せぬ事態が発生した場合でもお客様の事業における影響を最小限に抑え、レジリエンスを強化することで、持続可能な世界の実現に貢献します。

株式会社富士通フューチャースタディーズ・センター 理事長 谷内 正太郎氏(注2)のコメント:

「戦後の国際秩序が大きく揺らぎ、変化の激しい昨今、自分たちが置かれている環境を明確に捉え、進むべき座標軸を定義して柔軟に対応していく必要があるのではないでしょうか。社会課題解決の事業モデルと先端技術を有する富士通には、様々な環境変化に対して日本の産業のレジリエンスを高めていけるソリューションを素早く開発、提供していくことを期待します。」

URL https://global.fujitsu/ja-JP/pr/news/2025/07/02-01 


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