ARアドバンストテクノロジ株式会社(以下、ARI)は、日本大学文理学部(以下、日大文理)と、個人の夢や目標をベースとした共助型のチーム作りを実現する自動化システムの開発を目的として、ChatGPTなどを用いたAIマッチングの産学共同研究を2023年4月より開始していることを発表した。
ARIと日大文理RINGSが産学共同研究を4月よりスタート
日本大学文理学部次世代社会研究センター(Research Institute for Next Generation Society 以下、RINGS)では「100人で100人の夢を叶える」を合言葉に、コミュニティからの価値創出の実現に向け活動。
コミュニティからの価値創出にあたって、メンタリング・マッチング・プロジェクトマネジメントを必要な3ステップと捉え、どのような条件・環境下においてもこれらの3ステップを最適解へ導くよう、AIでの自動化を目指している。
また「顧客の問題解決と社員の幸せを創造する」という企業理念を掲げるARIでは、普段の業務における個人の目標と、個人の幸せの両立を模索していた。
AIマッチングでの最適なチームビルドにより、個人の経歴や目標を考慮した最適なアサインが可能となるほか、会社と個人の目標をハイブリットに実現出来ることに今後の可能性を感じ、共同研究を開始したと説明している。
AIマッチング研究の概要
日大文理RINGSでは、個人の目標をベースにマッチングを行うことで共創出来るチーム作りの発展を目指している。
その過程の中で、OKRや自己紹介の情報に着目し、これらをベースにマッチングを行うことで個人の目標に対して共創出来るチームが作れないかと考えたと説明。
しかし、これらの情報を基に適切なマッチングを行うためには、対象者コミュニティの規模が大きくなるほど膨大な時間がかかり、最適なスキルや経験の配分も困難になるという課題があった。
ARIと日大文理RINGSはこの課題を解決するため、人と人を繋げるマッチング手法としてAIによる自動化に着目。現在はアルゴリズムにChatGPTを用いて、AIマッチングの実現可能性について研究を進めている。
2023年4月より、マッチングに用いるインプット情報の組み合わせとマッチングアルゴリズムであるChatGPTのプロンプトの開発及び最適化の2点に着目し検証を開始。
今後はARI社員を対象に、検証結果から得られたインプット情報の組み合わせと最適なプロンプトの要素を用いて実証実験を実施するほか、実際のユーザ体験まで含めた検証を行う予定だ。
個人の目標に向けたチーム作りを手伝ってくれるAIの活用方法。ChatGPTをはじめとしたAIにはこのように無限の可能性が秘められている。
ゆくゆくは実際にユーザーに体験する検証等も行なっていく予定となっているので、この研究の進捗に期待したい。
ARアドバンストテクノロジ株式会社:https://www.ari-jp.com
日本大学文理学部次世代社会研究センター RINGS(大澤研究室):https://osawa-lab.com/
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