株式会社キャスターは2024年4月1日付けで、株式会社マネーフォワードとの資本業務提携に向けた基本合意書を締結することを決定した。
キャスターは「リモートワークを当たり前にする」をミッションに掲げて2014年に創業。
労働人口が減少していく社会において、従来から「仕事とはこうあるべきだ」と捉えられていた労働にまつわる様々な「労働バイアス」を解除することを使命としている企業だ。
フルリモートワークで組織を運営することにより、国内のみならず世界各国から多様なスキルを持つ人材を集められる採用力がキャスターの強みであり、800名以上のリモートワーカーを東京水準の賃金で直接雇用している。
マネーフォワードは、バックオフィスに関する様々なデータを連携し、経理や人事労務における面倒な作業を効率化する事業者向けSaaS型サービスプラットフォーム「マネーフォワード クラウド」を展開しており、多くの企業のバックオフィス業務の効率化を通じたDXを支援し続けている企業だ。
その両社の強みを融合させることで、今後ますます加速することが予測される労働人口の減少に伴うバックオフィス領域の人材不足に対して、人材供給や生産性向上に取り組むべく、両者は資本業務提携に向けた基本合意書の締結を決定するに至ったと説明している。
両社代表コメント
●マネーフォワード 代表取締役社長CEO 辻庸介氏
当社は「マネーフォワード クラウド」の提供を通じて、DXを活用したバックオフィス業務の効率化を推進し、キャスター社はリモートワークを軸に、多様な働き方の促進や人材不足に直面する企業への支援に取り組まれています。
日本社会が直面する労働人口不足という課題に対し、両社のサービスが果たす役割は大きいと確信しております。
キャスター社が提供する各種BPOサービスと、当社が提供するバックオフィス向けクラウドサービスを掛け合わすことにより、日本中の中小企業や会計事務所のDXがより進み、生産性向上、収益性向上につながる取り組みが可能となります。両社の取り組みにより、今後より多くのユーザーにサービスを届け、働くすべての人々の人生を前に進める支援に取り組んでまいります。
●キャスター 代表取締役 中川祥太氏
当社は、リモートワークを当たり前にするというミッション実現のため、企業のバックオフィス業務のDXを促進してまいりました。
この度、マネーフォワード社と資本業務提携に向けた協議を開始できたことを大変嬉しく思っております。
リモートワークの推進および、企業のDX化において、マネーフォワード社の提供してきた価値は大変大きいものだと当社としても実感しています。
キャスターに参画する多様なスキルを持つリモートワーカーとマネーフォワード社が提供するバックオフィス向けクラウドサービスをかけ合わせることで、企業が今後さらに直面する人材不足に新たな解決策を提供し生産性を向上させ、日本や世界の「人」や「働き方」に関する社会課題の解決に向けて貢献してまいります。
資本業務提携の内容
1. 世界中から集まる多様な人材の価値発揮による事業基盤の拡大
導入企業数No.1のリモートアシスタントサービス「CASTER BIZ」シリーズをはじめとした人材事業を運営するキャスターと、バックオフィスに関するさまざまなクラウドサービスを展開してDX推進支援を行うマネーフォワードとの間で協業を推進。
マネーフォワードが行うさまざまなプロジェクトにおいて、時間・場所に制約なく多様な人材を世界中から集めることができるキャスターが価値を発揮することにより、両社の事業基盤の拡大によるシナジー効果の創出を図る。
2. DX支援の強化による顧客基盤の拡大
キャスターとマネーフォワードは、相互の顧客基盤を活かし、両社間の協業関係を構築することにより、より多くの顧客企業に対して DX支援サービスを提供する。