山形県東田川郡三川町は、マーケットエンタープライズと連携し、地域社会の課題解決を目指したリユース事業を開始します。2024年6月19日よりスタートするこの新しい取り組みは、マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用して、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、三川町の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指すものです。
三川町は、ごみ焼却施設や処分場がなく、隣の鶴岡市にごみ処理を委託しているため、町の費用負担が大きくなっています。2022年の町民1人1日あたりのごみ排出量は山形県内で最も多く、このためごみ排出量の削減が急務となっています。町では第4次三川町総合計画で5Rの推進を掲げ、リユース・リサイクルを促進する「みかわエコチャレンジ」を実施してきましたが、まだ活用できる粗大ごみの廃棄が課題となっていました。
一方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、持続可能な社会を実現する最適化商社をビジョンに掲げて官民の垣根を超えたSDGsへの取組を行っています。今回の連携は、三川町がマーケットエンタープライズに働きかけたことにより、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という双方のニーズが合致して実現しました。
「おいくら」は不要品を売りたい方が査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができるリユースプラットフォームです。一度の依頼で不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ120万人の方に利用されています。
三川町では、ごみ焼却施設や処分場がないため、粗大ごみを処分する際には様々な方法を選択する必要があります。しかし、これらの方法では大型品や重量のあるものの処分が困難なため、「おいくら」を活用することで出張買取が可能になり、簡単に不要品を売却することができるようになります。また、まだ利用できるものであれば、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も対象となり、最短で買取依頼をした当日に受け渡しが可能です。町民のサービス利用に関する費用負担や三川町の費用負担もありません。
6月19日から三川町ホームページに「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になります。これにより、循環型社会の実現や不要品削減が促進され、自治体の廃棄物処理量や処理コストの削減が期待されます。また、町民が「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢を認識することで、リユースに対する意識の変化と循環型社会の形成が進むことが期待されます。この官民一体の取り組みにより、社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指してまいります。
関連リンク
株式会社マーケットエンタープライズ
https://www.marketenterprise.co.jp/
山形県東田川郡三川町
https://www.town.mikawa.yamagata.jp/