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オンライン診療の利用率は12.3%、最新調査から見る利用動向


近年、テクノロジーの進化に伴い、医療分野でもデジタル化が進んでいます。その中でも、オンライン診療は特に注目されており、患者が医師とリモートで接触できる手段として急速に普及しています。株式会社GO TO MARKETが実施した2024年6月の調査によると、オンライン診療の利用率は12.3%に達しており、今後の利用動向に注目が集まっています。本記事では、この調査結果を基にオンライン診療の現状と利用者の意向について詳しく紹介します。

オンライン診療の認知と利用率
調査によると、オンライン診療の認知率は64.1%と高い水準にあり、多くの人がその存在を知っています(図1)。しかし実際に利用したことがある人は12.3%に留まっています。この利用率は、一見すると低いように思えますが、オンライン診療への関心が高まっていることを示しています。

図1(出典:GO TO MARKET)

利用率の低さには、いくつかの理由があると考えられます。例えば、まだオンライン診療に対する理解が不足している、あるいは医療機関がオンライン診療に対応していないため利用できないといった事例です。しかし、今後の医療のデジタル化が進むにつれ、利用率は増加していくことが期待されています。

きっかけとなった感染症の影響
オンライン診療を最初に利用したきっかけとして最も多かったのは、「発熱・咳など感染症の疑いがあったから」という回答でした(図2)。この背景には、特に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が大きいと考えられます。感染症拡大のリスクを避けるため、医療機関に足を運べない患者が増え、オンライン診療が急速に広がりました。

図2(出典:GO TO MARKET)

次いで多かったきっかけは「通院時間や待ち時間の短縮をしたい」との回答です。忙しい生活の中で、時間を有効活用したいと考える人々にとって、オンライン診療は非常に魅力的な選択肢となっています。特に働く世代にとっては、通院の手間を減らすことができるという点で、オンライン診療は大きな利便性を提供します。

再利用意向が高いことの意味
オンライン診療の利用経験者に対する調査結果によると、89.2%が「また利用したい」と答えています(図3)。この数字は、オンライン診療の体験が肯定的であったことを示唆しています。また、56.8%の人が「ぜひ利用したいと思う」と回答しており、今後のオンライン診療の普及に大きな期待が寄せられています。

図3(出典:GO TO MARKET)

再利用意向を持つ理由としては、実際の利用経験から「便利だった」「医療にアクセスしやすかった」といったポジティブなフィードバックが多く寄せられています。これからの医療環境において、オンライン診療は不可欠な存在となる可能性があります。

オンライン診療の課題と展望
一方で、オンライン診療にはいくつかの課題も存在します。例えば、一部の患者は対面での診察が必要であると感じている場合があります。また、オンライン診療を行うための技術的な知識や環境が整っていない高齢者や、技術に馴染みのない層への普及も課題です。

医療機関側でも、必ずしも全ての診療がオンラインで完結できるわけではありません。そうした医療の特性や患者のニーズに応じたハイブリッドな医療サービスが求められています。今後も医療従事者と患者の理解を深めることが、オンライン診療の普及を後押しする要因となるでしょう。

オンライン診療は、今後ますます重要な役割を果たすことが予想されます。2024年の調査結果からも明らかなように、オンライン診療に対する興味や利用意向は高まっており、今後の発展が期待されています。医療のデジタル化が進む中で、患者の利便性を高める新しいソリューションとしてオンライン診療は欠かせない存在として成長していくでしょう。

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