埼玉県戸田市では、「第4次埼玉県戸田市教育振興計画」に基づき、子供たちの可能性を引き出す学びを実現するために、コクヨ株式会社と連携しました。その一環として、埼玉県戸田市立美女木小学校においてPBL(Project-Based Learning:課題解決型学習)を支える教室の実証を開始したことを発表しました。
この実証により、同校の既存のメディアルーム(PC教室)に、新たにコクヨの最新家具商品「Any wayシリーズ」とICT機器を配置しました。具体的には、テクノホライゾン製の電子黒板やモバイルディスプレイ、Creality製の高速3Dプリンタ、アバロンテクノロジーズ製ソフトウェア、Aver製のAI追尾カメラといった多岐にわたるデジタルツールが導入され、PBL教室として大幅に改装されました。
この新しいPBL教室では、従来の「講義形式」授業からの脱却を図り、「個人ワーク」や「グループ協議」、「プレゼンテーション」など、多様な学習スタイルに対応できる環境を整えています。学習場面に応じてレイアウトを自由に変化させることで、教室が学生たちの自主性や創造性を引き出す場となることが期待されています。
今後は、このPBL教室における様々な学年や教科の授業実践が行われ、その結果、教職員や子供たちに与える学習効果や環境の影響について検証が進められていきます。実証期間は令和6年10月下旬から令和7年3月末頃までを予定しており、戸田市の教育や地域コミュニティにとっても大きな変化をもたらす可能性があります。
この取り組みは、未来を担う子どもたちが自主的に学び、問題解決能力を高めるための重要なステップであり、さらなる教育の改革を促進するきっかけとなることでしょう。戸田市とコクヨ株式会社が手掛けるこのプロジェクトは、地域の教育システム改革を図る新たな地平を開くものとして、各方面から注目されています。
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執筆:熊谷仁樹