象印マホービン株式会社と関西大学は、プラスチックごみの削減に向けた新たな取り組み「ECOひいきプロジェクト」を始動しました。このプロジェクトは関西大学の学生を中心に進められ、目指すのはマイボトルの利用促進です。2024年5月からスタートしたこのプロジェクトは、大学と企業が共同で運営する形で展開され、学生たちが直接関与することで、より現実的で効果的なマイボトル利用の促進が期待されています。
当プロジェクトの特徴は、学生が主体となってさまざまな活動やイベントを企画・運営する点にあります。約20名の大学公認学生コミュニティ「関大マイボトルアンバサダー」が中心となり、プラスチックごみ削減やリサイクル意識の向上、使い捨て容器の削減を目指して積極的に活動しています。また、彼らはマイボトルを持つことへのインセンティブを提供する「ECOひいき」活動を学内外で展開し、マイボトルを持つことの楽しみや利便性を広めています。2024年度には様々な取り組みが行われる予定です。具体的には、象印マホービンの本社にて実施されるマイボトル講座、給茶スポットの視察、「ステハジEXPO」への出展などが計画されています。これらの活動を通じて、学生たちはマイボトルの重要性を学び、実践する機会を得ることができます。
また、これにより取得したデータを基に、さらに効果的なアプローチを検討し、マイボトル利用の普及を強化する意向も示されています。活動の一環として、関西大学では学生を対象にマイボトルの所持率や使用実態についてのアンケートも実施しています。この調査結果は、今後の活動に活かされ、マイボトル普及に向けたより具体的な提言が期待されます。また、学園祭ではマイボトルを持参した学生に給茶を行い、さらに関心を高めるためのPR活動も行われました。今後も関大マイボトルアンバサダーは多岐にわたる企画を進めていく予定です。特に注目なのは、2025年の大阪・関西万博に向けた活動であり、プロジェクトは「TEAM EXPO2025プログラム/共創チャレンジ」にも登録されています。万博会場での成果発表が予定されており、この活動が一層の注目を集めると考えられます。
プラスチックごみの削減は、私たちの未来に欠かせない課題です。関西大学と象印マホービンが協力し、学生たちが直接関わるこのプロジェクトを通じて、より持続可能な社会の実現が期待されます。私たち一人ひとりが環境問題に対して意識を高め、行動することが求められている今、関大マイボトルアンバサダーの挑戦は、まさにその第一歩となることでしょう。
レポート/DXマガジン編集部糸井