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「ネットで人を集めるのは不可能」そう思われた時代、Googleはどうやって常識覆した?


インターネットの進化により、ビジネスのあり方が劇的に変化しました。特にWeb 2.0が登場した2000年代半ばから、ユーザーは情報を発信・共有できるようになり、検索エンジンとEC市場に大きな変革をもたらしました。Googleは「PageRankアルゴリズム」の導入で検索技術を革新し、検索市場に新たな勢力図を描きました。また、検索エンジン広告の台頭により、企業が効率的に集客を行えるようになり、インターネット広告市場の急成長を促しました。一方、Amazonなどが活用した「ロングテール戦略」により、ニッチ市場が活性化し、EC市場は拡大しました。これにより、ECサイトは優れた商品やサービスをより多くの人に提供できるようになりました。

インターネットの進化は、ビジネスの在り方を根本から変えました。中でも2000年代半ばに登場した「Web 2.0」は、ユーザーが情報を発信・共有できる双方向の時代を切り開き、検索エンジンやEC市場に大きな革新をもたらしました。Googleの登場による検索技術の進化と広告市場の拡大、さらにはAmazonが牽引するロングテール戦略の普及。これらにより、企業の集客や収益化の可能性は飛躍的に広がりました。今回は、Web 2.0がもたらしたECと検索エンジンの変革について振り返ります。【連載第9回:ECの進化とシステムの変遷】

WEB 2.0のはじまり:検索エンジンとECの進化がもたらした新時代


かつてはECサイトを立ち上げても、認知手段は限られていました。最大の課題は「集客」。メディアからの流入や企業の知名度がなければ集客は難しかったのです。そのため、EC事業の参入障壁は非常に高いものでした。しかし、この状況はGoogleやブログなどのWeb2.0が2005年ごろ普及したことによって一変します。Web 2.0とは、ユーザーが情報を受け取るだけでなく、発信・共有・交流できる双方向型のインターネット時代を指し、注目を集めた概念です。

Googleの誕生と検索エンジン広告の台頭


Googleは「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスして便利に使えるようにする」という理念のもと、検索エンジン広告をスタートしました。日本ではそれまで、Yahoo!が主要な検索エンジンとして利用されていました。しかし、Googleが導入した「PageRankアルゴリズム」による検索の利便性が注目を集め、検索市場の勢力図に変動をもたらしました。
これにより、それまで知られることのなかった良質なインターネットコンテンツが検索結果として表示されるようになったのです。ECサイトも同様に、優れた商品やサービスを持つ企業がアクセスを集める時代が到来しました。
さらに、Googleの利用頻度が増加するにつれ、検索エンジン広告市場も急成長。企業はインターネット広告に予算を投じることで、検索ニーズさえあれば効率的に集客できるようになったのです。この市場拡大を背景に、サイバーエージェントなどのインターネット広告代理店が飛躍的な成長を遂げていくことになります。

ロングテール戦略の普及とAmazonの台頭


一方、AmazonをはじめとするECサイトは、「ロングテール戦略」を活用したマーケティング手法を展開し始めました。ロングテール戦略とは、需要の少ない商品を大量にラインナップすることで、インターネットの膨大な利用者の中から特定のニーズを持つ消費者にリーチし、競合が少ない環境下で売上を確保するモデルです。この戦略により、ニッチな商品でも収益化が可能となり、EC市場はさらに活性化しました。

林雅也

株式会社ecbeing 代表取締役社長
日本オムニチャネル協会 専務理事

1997年、学生時代に株式会社ソフトクリエイトのパソコンショップで販売を行うとともに、インターネット通販の立ち上げに携わる。1999年にはECサイト構築パッケージ「ecbeing」の前身である「ec-shop」を開発し、事業を推進。2005年に大証ヘラクレス上場、2011年に東証一部上場へ寄与。2012年には株式会社ecbeingの代表取締役社長に就任。2018年、全農ECソリューションズ(株)取締役 JAタウンの運営およびふるさと納税支援事業を行う。2020年からは日本オムニチャネル協会の専務理事を務め、ECサイト構築パッケージecbeingの導入サイトは1600サイトを超える。

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