竹中工務店は、DX人材育成サービス「exaBase DXアセスメント&ラーニング」を役員および全従業員の約8,000人に導入し、建設業界のデジタル変革を支える人材の育成に取り組むことを発表しました。この導入は、デジタルリテラシー向上を目指した大手建設業界では初の全社規模の導入であり、竹中工務店の建設DX推進を加速させる狙いがあります。
竹中工務店は、「建設デジタルプラットフォーム」の活用を通じて、業務の効率化や事業変革に取り組んでいますが、今回の全従業員を対象としたDXリテラシー向上の取り組みは、建設業界における自動化や業務標準化の難しさや、2024年問題による人手不足などの社会的課題への対応にも寄与することが期待されています。
全従業員に対しては、exaBase DXアセスメントShort版を通じて現在のDXリテラシーを評価し、eラーニングによってデジタル変革に必要な基本的な知識を習得するためのコンテンツを提供しています。また、デジタル室所属の100名には、DX推進スキルの可視化を行い、個別に応じた育成プランを策定しています。
「exaBase DXアセスメント&ラーニング」は、経済産業省とIPAが策定したデジタルスキル標準に準拠したサービスで、アセスメントによって強みや弱みを把握し、最適な学習内容を提供することで、人材の成長を支援します。大手企業を中心に1900社以上で導入実績があり、竹中工務店もこれにより、業務の効率化を図るとともに、建設業のデジタル化を推進することを目指しています。
執筆:糸井貴行