コーナーは2024年5月20日、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)に関する調査結果を発表しました。正社員618人を対象に、浸透具合や影響などを聞いています。
MVVの認知度を聞いた結果が図1です。
左の円グラフの通り、「MVVはある・わからない」と答えた割合が90.1%を占めます。MVVを設定しない企業は9.9%にとどまります。
もっとも「MVVはある・わからない」と答えた人の内訳を見ると(右の円グラフ)、「MVVがあるかどうかわからない」が半数近くの45.4%を占めます。正社員の約2人に1人が、自社のMVVについて把握していないことが窺えます。「MVVがどのような内容か完全に覚えている」は5.9%にとどまります。調査を実施したコーナーは、MVVの内容を完全に浸透させるのは難しいと推察します。
MVVに対して好感しているか、共感しているかを聞いた結果が図2です。前問でMVVについて「覚えている」と答えた人を対象に聞いています。
MVVに好感を持っているかという質問に対し、「とてもあてはまる」は20.4%、「ややあてはまる」は57.8%でした。共感しているかという質問に対し、「とてもあてはまる」は24.4%、「ややあてはまる」は50.2%でした。好感・共感ともあてはまる人の割合は7割以上を占めています。多くの正社員が自社のMVVを好意的に受け入れていることが窺えます。
では、MVVに触れる機会はどれだけあるのか。MVVについて「完全に覚えている」「だいたい覚えている」「なんとなく覚えている」「内容までは覚えていない」という回答別に接触頻度を聞いた結果が図3です。
「MVVがどのような内容か完全に覚えている」と答えた人の場合、MVVへの接触頻度は「年1回」が12.5%、「半年に1回」が31.3%、「3ヶ月に1回(四半期ごとに1回)」が28.1%、「隔月以上」が28.1%でした。
一方、「MVVがどのような内容かまでは覚えていない」と答えた人の場合、「年1回」は18.4%、「半年に1回」は42.9%でした。MVVへの接触機会を増やしても、MVVを覚えているとは限らないことが読み取れます。調査を実施したコーナーは、MVVの浸透度は触れる機会の多さより認知を高めるコミュニケーション施策に影響すると推察します。
普段、MVVにどのように接触しているのかを聞いた結果が図4です。
1位は「唱和の場」で71.9%、2位は「名刺」で71.1%、3位は「メールの電子署名」で68.6%でした。名刺やメールなど、普段の業務で日常的に目にする機会が多いことが分かります。
では、MVVが働くモチベーションにつながっているのか、生産性向上に寄与しているのか。MVVとの関係について聞いた結果が図5です。
MVVが働くモチベーションになっているかどうかを聞いたところ、「MVVがどのような内容か完全に覚えている」と答えた人の場合、「高い」が78.8%で、「低い」の21.2%を大きく上回りました。「(MVVを)だいたい覚えている」「(MVVを)なんとなく覚えている」…と、MVVの浸透度が低くなればなるほどモチベーションは低くなる傾向になっています。「MVV、いずれもない」と答えた人の場合、モチベーションが「高い」と答えた割合は36.1%にとどまります。
従業員の生産性についても同様で、MVVの浸透度が高いほど、生産性も高くなる傾向が窺えます。MVVを社員に根付かせることで、社員の働くモチベーションや生産性は高くなることが調査から読み取れます。
なお、今回の調査の詳細資料やデータは、以下のURLよりダウンロードできます。
https://go.corner-inc.co.jp/l/1007322/2024-05-15/6tgxm3
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