2024年6月18日から7月2日まで、ウォーキングアプリ「aruku&」を利用する男女11,577名を対象に行われた「歩行と栄養」に関する意識調査の結果が発表されました。調査では、ユーザーが栄養を取る方法について「食事派」と「サプリメント派」に分かれ、選択や意識にどのような違いがあるのかが明らかになりました。以下では、調査結果の詳細を見ていきます。
調査によると、栄養摂取の方法として「食事派」と「サプリメント派」の回答はそれぞれ76.5%と8.5%と、「食事派」が圧倒的に人気を集めていることがわかりました(図1)。食事派の支持理由としては、「美味しく栄養をとりたいから」(60代・女性)や、「食事の方が幅広い栄養がとれそうだから」(30代・男性)、さらには「食事が基本だと思うから」(50代・男性)などの意見が多く寄せられています。
一方で、サプリメント派の選択理由には「食事でとりにくい栄養素を摂るため」(40代・男性)や「食事の量があまり食べられないから」(30代・女性)といった声があり、食事の重要性は理解しつつも、補助的な役割としてサプリを選択しているようです。さらに、イベント期間中の平均歩数においても、食事派が13,054歩、サプリメント派が12,692歩と、362歩という僅差ながら食事派が勝利しました。
サプリメントを利用する目的についての調査では、「健康維持」が67.8%と最も多い結果となり、「栄養補給」も54.4%という高い数値でした(図2)。健康維持を目指す中で、美容効果(28.0%)や老化防止(24.0%)、ダイエット(21.8%)などの付加的な価値を求めてサプリメントを活用する人もおり、少数ですが「免疫力向上」や「デトックス」といった健康面以外の目的も感じられました。
重要なのは、サプリメント派の77.1%が「1日1回以上」摂取すると回答している点です。この結果から、多くの人が健康のためにサプリメントを日常的に取り入れていることが明らかになっています。
次に、食事やサプリメントで摂取したいという栄養素について調査したところ、全体のトップには「食物繊維」が52.6%と多くの人が重視していることが分かりました(図3)。また、「たんぱく質」や「ビタミンC」が続き、これらの栄養素は腸活や筋肉、紫外線対策としてウォーキングと関連があります。
食事派とサプリメント派でのランキングには少し差があり、食事派は「炭水化物」も重要視する一方で、サプリメント派には「コラーゲン」といった栄養素がランクインしています。つまり、異なる栄養摂取方法による独自のニーズや視点が浮かび上がっています。
全体を通じて、健康に関する懸念点として最も多かったのが「肥満・体重管理」で、45.6%の人がこれを挙げました(図4)。次いで、「睡眠不足・睡眠の質」が38.6%、「肩こり・腰痛」が36.4%と、体の不調を感じている人も多いようです。特に、ウォーキングは負荷が少なく、持続可能な健康課題の解決策として多くの人に親しまれています。
食事派とサプリメント派の意見を見ると、食事派はストレス(31.2%)を懸念し、サプリメント派は疲労感(37.9%)の方が重視されています。年齢的な問題からくる筋力の衰えや老化を懸念する声も散見され、世代によって異なる健康課題が存在しています。
「1日あたりの歩行時間」については、全体の20.0%が「1時間30分~2時間未満」と回答し、1時間~2時間30分の範囲が過半数を占めていることが分かりました(図5)。逆に30分~1時間未満という人は10.8%に留まります。また、驚くことに5時間以上歩くという回答も7.8%に上り、長時間のウォーキングを楽しむユーザーたちがいるのも事実です。
このような歩行習慣は、「伊能忠敬界隈」といったコミュニティ形成のきっかけにもなっており、SNSにおいても話題を呼んでいます。普段から歩ける場所や環境を上手に活用することで、より多くの人々が健康的なライフスタイルを送ることができるのです。
健康づくりのための予算について調査したところ、最多は「1,000円未満」の34.4%ですが、一方で「5,000円以上」が29.2%という結果も出ました(図6)。このことから、お金をかけずに気軽に健康活動ができるウォーキングが人気である一方、投資を惜しまない層も多いことが分かりました。
食事派は「1,000円未満」が36.0%に対して、サプリメント派は「5,000円~1万円未満」が23.2%という結果も見逃せません。健康に対する意識が高く、費用をかけることに対する考えが二極化している様子が伺えます。
この調査から見えてきたのは、多くの人々が健康や栄養について関心を持ち、日常生活の中でウォーキングを取り入れていることです。食事派とサプリメント派の双方がそれぞれに利点を理解しつつ、自分自身の健康管理に役立てていると言えるでしょう。また、これからもウォーキングアプリ「aruku&」のような取り組みを通じて、人々が楽しく健康を維持できる環境が整備されていくことを期待します。