
偶然の出会いは、まだ雑誌で起きるのか。AI全盛の今、2011年に休刊した『ぴあ』が月刊誌として復活します。紙をめくるワクワクを残しつつ、QRコードでアプリやWebに直結します。東宝の新会員サービスとも連携し、エンタメの入口が拡張されます。
紙からスマホへ「とぶ」設計とAI編集の掛け合わせが示す新標準
ぴあ株式会社は、アナログの紙媒体とデジタルを融合した月刊エンタテインメント情報誌『Monthlyぴあ』(とぶ!ぴあ)を2026年4月6日に創刊します。かつての『ぴあ』が持っていたセレンディピティを再定義し、映画を中心に演劇や音楽、クラシック、アートまで横断して掲載します。誌面で気になった作品の横に配置されたQRコードを読み込むと、ぴあアプリやぴあWebの詳細情報やチケット購入に遷移できます。今月公開や上演の網羅的なリストと、独自の切り口で深掘りする特集を両面表紙構造で組み合わせます。表紙には及川正通氏の描き下ろしイラストを予定し、視覚的なアイコン性も継承します。編集にはAIを活用し、データベースからの自動組版による網羅性と、目利きによる企画面のリッチさをサンドイッチ構造で両立します。
ぴあ株式会社は、誌面からのデジタル誘導を強化する機能も盛り込みます。AIがWeb上の話題やトレンドを抽出して作品情報にハッシュタグを付与し、今の空気感を直感的に把握できます。ぴあアプリやWebに関連記事やインタビュー、限定特典がある作品には「注目!」マークを表示して、QRコードから深堀り導線を用意します。誌面のQRからは予告編動画や関連ニュースにも直接アクセスでき、印刷物を起点に最新の更新へシームレスにつながります。定番コーナー「はみだしYOUとPIA」も誌面で復活し、長年のファンにも馴染みの要素を提供します。販売は全国の主要書店や東宝系列の映画館などを予定し、B5判フルカラー約100ページ、定価は税込1,000円を予定します。初版は2万部を予定し、毎月月初に月刊発行します。
東宝株式会社の新会員サービス「TOHO-ONE」との連携も開始します。TOHOシネマズや東宝ナビザーブ、TOHO entertainment ONLINE、日比谷シャンテ、ゴジラ・ストアなどの対象サービスを束ね、約400万人の会員基盤を統合して2026年3月3日にサービスを開始します。その枠組みの中で、プレミアム会員向け特典として『とぶ!ぴあ』のデジタル版の無料購読を予定します。会員はスマホでPDF等を閲覧し、誌面の特集と連動する動画企画やインタビューの続き、上映スケジュールなどにスムーズにアクセスできます。アナログの一覧性とデジタルの即時性を横断する体験が、映画や舞台の鑑賞行動を加速させます。東宝の強力なエンタメIPと顧客接点を活用することで、作品発見から購入までの導線を一体化した利用シーンを想定しています。
本誌は、検索やレコメンドに偏りがちな現代の情報取得に対して、紙をパラパラとめくる体験から未知の作品と出会う価値を打ち出します。網羅的なリストはフラットな一覧性を提供し、偶然の遭遇を生みます。特集やエッセイ、インタビューは、今のエンタメを独自の視点で切り取り、読み物としての満足度を高めます。誌面で興味が芽生えた瞬間にQRコードで詳細へ進めるため、発見から行動までの時間を短縮できます。ハッシュタグ機能は、作品の文脈やトレンドを把握する助けとなり、ショートカット的に関心の深掘りを可能にします。注目マークの表示は、お得な特典や関連コンテンツへ確実に導く合図となります。こうした仕掛けが、紙とスマホを同時に手元に置く新しい閲覧習慣を形成します。
媒体概要は次の通りです。媒体名は月刊『ぴあ』(予定)で、創刊日は2026年4月6日です。以降は毎月月初に月刊発行します。販売価格は税込1,000円を予定し、B5判で約100ページのフルカラー構成を予定します。初版発行部数は2万部を予定し、販売場所は全国の主要書店と東宝系列の映画館などを予定します。公式ページは案内ページが設けられています。問い合わせ窓口は、広報室およびデジタルメディアサービス事業局で受け付けます。なお、誌面には及川正通氏の描き下ろしイラストが表紙案として掲出される予定です。誌面イメージは準備号と創刊号表紙のビジュアルが提示されています。
本誌の狙いは、紙面のセレンディピティとデジタルの即応性を一体で提供することにあります。AIを用いた編集効率化と、自動組版の網羅性により、月次での情報鮮度とボリュームを担保します。デジタル連携は、チケット購入やスケジュール確認の実務を後押しします。TOHO-ONEのプレミアム会員向け無料購読は、映画ファンにとって導入障壁を下げ、継続的な接触を生みます。復活する「はみだしYOUとPIA」は、長年のブランド資産を現在の体験価値に接続します。アナログからデジタルへとぶというコンセプトが、エンタメ消費の導線を滑らかにします。
見解として、紙とデジタルの横断導線を誌面に標準実装した点は、エンタメ情報流通の実装モデルになり得ます。TOHO-ONEとの連携は、会員基盤とコンテンツ発見を結合させる好例です。
詳しくは「ぴあ株式会社」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部
