
現場データとAIを融合して社会インフラの課題解決を図るHMAXが、ラスベガスで開催のCES 2026で発表されました。HMAXは、フィジカルとデジタルのアセットから得られる膨大なデータに、日立のドメインナレッジを組み合わせることで、現実世界で価値を生むフィジカルAIを中核に据えています。認識AIや生成AI、Agentic AIを含む幅広い技術を取り込み、強固なパートナーエコシステムで現場システムの信頼性とパフォーマンスを高めます。適用領域はモビリティ、エネルギー、インダストリーの三分野で、今後はデータセンターや金融機関などのミッションクリティカル領域にも展開が予定されています。慢性的な人手不足や設備老朽化が進む中、予知保全や最適化、ロボティクスを通じて実運用に資するのが特徴です。
モビリティ エネルギー 産業での具体成果と数値
HMAX Mobilityは、列車や信号、鉄道インフラのデータを統合するデジタルアセットマネジメントで、すでに2,000両超の列車に導入されています。NVIDIA Metropolis Blueprint for VSSとCosmos Reasonビジョン言語モデルを活用し、劣化兆候の特定や最適保守の提示を実現します。産業用エッジのNVIDIA IGX Thorにより現場でデータを処理し、必要情報のみをセンターへ送信します。導入効果として、保守コスト最大15パーセント削減とエネルギー消費15パーセント削減を示しています。HMAX Energyでは、デジタル技術とドメイン知見を組み合わせ、稼働率と可用性を最大化します。イタリアのERGでは現場検査時間を35パーセント削減し、ドイツとスウェーデン間のBaltic Cable ABではHVDCのデジタルツインによりインシデント対応時間を90パーセント削減しました。HMAX Industryはビルと工場に展開し、VSSを活用して運用とエネルギー効率に加えウェルビーイング向上にも寄与します。
工場向けAIエージェントの実装と今後の展開
HMAX for Factoriesでは、設備故障診断を支援するAIエージェントをダイキン工業と2025年4月から試験運用し、10秒以内に90パーセント超の精度で原因と対策を提示できることを確認しています。三菱ケミカルの化学プラントでもトラブルシューティングアシストの共同検証を開始し、産業機器の運用とメンテナンス支援サービスの提供も始まっています。ビル分野では、入退室管理や空調制御などをサービスとして提供し、最適なビル環境の実現に貢献しています。HMAXは、データ、ドメインナレッジ、AI、パートナーエコシステムの四要素で構成され、現実世界の過酷な環境に耐える堅ろうで信頼性の高いソリューションとして位置付けられています。CES 2026では北ホールのブース8529で体験展示が行われ、FoundryセッションでHMAXのビジョンも紹介されます。
詳しくは日立の公式ページまで。
