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世界中でサービス障害、AWS障害に続きMicrosoft停止で企業の依存リスク再認識


米マイクロソフトのクラウド基盤「アジュール」と業務ソフト「Microsoft 365」で、日本時間30日未明から世界的な障害が発生しました。設定変更のミスが原因とされ、アクセス不能の報告はアジュールで約1万8000件、365で約1万1000件に達しました。短時間での復旧作業が進められていますが、企業のクラウド依存が改めて問われています。

影響の範囲と復旧までの経緯

米東部時間29日午前11時30分(日本時間30日午前0時30分)ごろ、アジュールとMicrosoft 365でサービス障害が発生しました。ダウンディテクターへの報告は、アジュールで約1万8000件、365で約1万1000件にのぼり、世界の複数地域で影響が確認されています。マイクロソフトは全地域での影響を公表し、原因は「不注意なシステム設定の変更」であると説明しています。
影響は企業向け業務ソフトだけにとどまらず、ゲーム機「Xbox」のオンラインサービスやメール「Outlook」、生成AI「Copilot」、ゲーム「マインクラフト」など消費者向けサービスにも波及しました。外部企業への影響も報告され、米アラスカ航空はウェブサイトや主要システムで混乱が生じたと発表し、スターバックスやコストコでもサービス障害の報告がありました。
マイクロソフトは修正プログラムの展開を開始し、日本時間30日午前8時ごろまでの回復を見込むと発表しました。今回の障害は、先月20日に発生したAWSの大規模障害に続くもので、主要クラウド事業者の障害が世界のサービスに短時間で広範な影響を与える現実を改めて示しています。企業側では復旧状況の確認と並行して、クラウド運用の変更管理や代替手段の検討が急務となります。

今回の障害は設定変更に伴う運用上の課題が、短時間で広範囲に波及することを示しました。企業は事業継続計画の有効性を点検し、サービス依存度の把握と冗長化を進めることが求められます。

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