日本電気株式会社（以下、NEC）は、総務省による公募「コロンビア共和国におけるICTを活用した早期地震検知・解析技術の導入可能性に係る実証調査の請負」に採択され、緊急地震速報システム（以下、EEWS）のコロンビア共和国（以下、コロンビア）への導入に関する実証を開始します。
コロンビアと地震リスク
コロンビアは、日本と同じ環太平洋地震帯に位置する地震大国であり、過去にも甚大な人的・物的被害をもたらす地震が発生しています。しかし、緊急地震速報システムが確立されておらず、早期に国民に地震情報を知らせるシステムの整備が求められています。
NECとEEWS
NECは、気象庁のEEWSを構築し、2007年から17年以上にわたる安定稼働の実績があります。EEWSは、地震計が検知した初期微動（P波）から震源と規模（マグニチュード）を計算し、主要動（S波）が伝わる前に強い揺れが来ることを知らせることができるシステムとして、人的・物的被害の軽減に寄与します。
NECとコロンビアのEEWS導入に向けた実証調査
今回の実証では、NECが構築したEEWSの海外初導入を目指し、コロンビアでのEEWSの有効性の確認や課題点の抽出などを2025年9月から2026年3月にかけて行います。具体的には、実際にコロンビア国内に設置されている既存の地震計とEEWSをオンラインで接続し、取得データをリアルタイムで解析する実証を行います。
期待される結果
NECは、本実証による成果を通じて、コロンビアにおけるEEWSの導入可能性に関する調査を進め、同国における地震対策の向上に貢献することを目指しています。各国の地震対策の進化は、人類が自然災害に立ち向かうための重要な一歩です。NECとコロンビアのこの取り組みは、地震対策の一環として、またICTを活用した災害対策の最前線として、注目されています。
詳しくは「日本電気株式会社」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部
