iPhoneのAppleウォレットにマイナンバーカードを追加して提示できるようになりました。暗証番号やカード取り出しの手間が減り、行政サービス利用が劇的に変わります。
iPhoneでの追加手順と提示方法
iPhoneのマイナンバーカードは、最新の「マイナポータル」アプリで「追加を始める」を選ぶだけで登録を開始できます。登録時には、顔写真の照合と顔の動きによるライブネス検証が行われ、物理カードに紐づく暗証番号やパスワードの入力で本人確認を完了します。追加後はサイドボタンをダブルクリックしてカードを選び、Face IDまたはTouch IDで認証後にリーダーにかざすだけで対面提示が可能です。アプリやウェブで提示する場合も、画面に表示される共有情報を確認してから承認できます。これにより、コンビニでの公的証明書発行や「マイナポータル」へのアクセスなどが即時に行えます。
セキュリティ面では、共有履歴は暗号化され端末内にのみ保存され、Appleが利用履歴を把握することはありません。端末紛失時は「探す」アプリで遠隔ロックや消去が可能です。ISO 18013-5およびISO 23220シリーズに準拠した設計で、利用者のプライバシー保護を重視しています。日本はAppleウォレットの身分証明機能を米国外で初めて採用する国となり、現在約8割、約1億人がマイナンバーカードを保有するとされています。今後は病院や薬局での保険証提示にも対応予定です。
詳しくは「Apple」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部 權
