ポップコーン株式会社は、2025年7月15日に自社運営メディア「Power Ranking」より『大学発ベンチャー企業数ランキング』を発表しました。このランキングでは、日本国内の大学を対象に、大学発のベンチャー企業を評価し、その成果を可視化しています。本記事では、当該ランキングの詳細や背景に焦点を当て、大学の革新力とスタートアップ支援の現状を探ります。
調査は、経済産業省の「令和6年度大学発ベンチャー実態等調査」を基に行われ、2024年10月末までに設立された大学発ベンチャーが集計されています。主な調査手法には、経済産業省公開データの一次集計、大学公式サイトやプレスリリースのクロスチェック、大学のベンチャーキャピタル（VC）や技術移転オフィス（TLO）へのヒアリングが含まれています。これにより、各大学の起業力の推移も可視化され、産業界との連携が一層強化されることが期待されています。
このランキングにおいて、1位に輝いたのは東京大学です。東京大学から生まれた代表的なスタートアップとして、AI関連企業のPreferred Networksや宇宙事業のAxelspace、創薬企業のPeptiDreamがあります。これらは、日本のディープテック分野での先駆者として注目されています。
続いて2位には京都大学がランクインし、iPS細胞技術で知られるHealiosや再生医療のMegakaryon、核融合関連のKyoto Fusioneeringが名を連ねています。これにより、西地域のイノベーション推進に寄与しています。
3位は慶應義塾大学で、SmartHRや医療プラットフォームのMedPeer、Web3関連のStake Technologiesなど、ICT・デジタルヘルス分野での成長企業が目立っています。4位以下では、大阪大学ががん免疫関連のNoile-Immune Therapeutics、筑波大学が装着型ロボット企業Cyberdyneなど多様なスタートアップが紹介されています。この結果は、日本各地における研究機関と産業界の連携の重要性を示しています。
『大学推進ベンチャー企業数ランキング2025』は、大学からのスタートアップ支援の進展を示す非常に重要なデータです。このランキングを通じて、日本の大学が持つイノベーション能力を再確認し、今後のビジネス環境における教育機関の役割を理解する重要性が増しています。ポップコーン株式会社は、この観点からも引き続きデータ収集を行い、若手研究者や起業家の支援に寄与していくことでしょう。
詳しくは「ポップコーン株式会社」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部小松
