「知人に薦めたい」私立大学は早稲田がトップ評価も、学生生活やメンタル相談体制では全7校が低スコアに――卒業生700名の声で浮かぶ“ブランド強み&改善点”を徹底解剖します。
卒業生が語る“推奨度”と“改善すべき4領域”
関東の私立大学7校(早稲田・慶應・明治・青山学院・立教・中央・法政)の卒業生700名を対象にNPS®調査を実施した結果、早稲田大学が最も高い推奨度を獲得。7大学中、唯一プラス圏のNPS®をマークし、「学習環境・教育の質」「卒業後メリット」での高評価がブランド力を支えています。一方で、全校で共通して「メンタルヘルス相談体制」「学生生活全般のサポート」が低評価となり、早期改善が急務です。
ブランド力強化に向けた戦略的アプローチ
- 推奨度を下支えする教育力の維持・強化
早稲田の強みである講義・研究環境は「重点維持」項目に集中。慶應や明治も同分野で健闘しており、他大学は教育プログラムの差別化に注力が必要です。 - 中立層・批判層の取り込み
多くの大学で中立者が20~30%、批判者が15~25%を占め、推奨者転換の余地が大。そのためには「オープンキャンパスでの体験価値向上」や「卒業後ネットワーク強化」が有効です。 - 学生生活サポートの再設計
全校で低スコアの「メンタルヘルス」「相談窓口」「課外活動支援」はブランド印象の弱点。専任カウンセラー増員やオンライン相談導入で、卒業生推薦度を底上げできます。 - 卒業後メリットの具体化
就職支援や同窓会ネットワークの活用度は大学間で差が顕著。成功事例を横展開し、「卒業後も続くリレーション」を示せるかがブランド継続に直結します。
本調査を基に開発した「大学CX Score」サービスでは、NPS®分析とポートフォリオ機能で強み・課題を可視化。改善施策の効果測定にも対応し、大学経営のPDCAサイクルを加速します。
詳しくは「株式会社マーケティングアプリケーションズ」まで。
レポート/DXマガジン編集部 海道