「女性が働きやすくなった」と感じる人は年々増加──2024年実感は35.4%、2025年予測は54.6%に上昇。働く女性の数の増加やキャリア自由度の高まりが背景にある一方、依然残る制度の壁やスティグマも浮き彫りに!
女性の活躍拡大と“残る課題”のリアル
しゅふJOB総研が就労志向の女性791名に行った調査で、2024年に職場の働きやすさを実感した人は35.4%。3年連続で実感率が上昇し、最も多かった理由は「働く女性の数が増えてきた」63.6%でした。2024年を「自由にキャリアを選べる年」と評価する声は51.3%、2025年も同様の変化を期待する回答は46.4%に上ります。

2025年に「働きやすくなる」と予測する割合は54.6%。実感者に限ると90%近くが期待を寄せ、理由として「さらに女性の数が増える」66.7%がトップに。実際に派遣・時短正社員・在宅勤務といった多様な働き方が広がり、子育てや介護との両立も進んできました。
しかし、フリーコメントには「ガラスの天井」「年収・扶養の壁」「在宅勤務減少」「スティグマ=“女のくせに”発言」など、依然として制度・風土面での課題が根強く残るとの指摘も。特にシングルマザーやキャリア復帰者からは「子どもの急病時の預け先不足」「扶養内ギリギリまで働かざるを得ない実情」への嘆きが多く寄せられました。

この調査結果が示すのは、働きやすさは「制度」と「意識」の両輪でしか前進しないという現実。女性活躍を支えるには、政府・企業・地域・家庭が協力し、給与・保険・保育の制度整備とともに、固定観念を打破する啓発も急務です。
詳しくは「ビースタイルグループ」まで。
レポート/DXマガジン編集部 海道