「退職を言い出せない」「煩雑な手続きを避けたい」、そんな声が広がる中、退職代行サービスが若年層の新たな選択肢として浮上しています。なぜ今、若者たちは退職代行を選ぶのか？その実態に迫ります。
退職代行サービスが広がる理由
近年、退職代行サービスが注目を浴びており、特に20代の利用意向が強まっています。株式会社フォーイットの調査によれば、全国の500人を対象にしたアンケートで、20代の利用者が最も多く見受けられました。この世代は、SNSでの情報収集が活発で、広告や経験談を通じて退職代行サービスにアクセスする機会が豊富です。
労働市場の変化も影響を及ぼしています。従来の終身雇用や年功序列に対する考え方が揺らぎ、転職をキャリアの一部として前向きに考える若者が増加しています。このような価値観の変化が、退職代行サービスへの関心を高めているのです。
また、退職代行サービスの利用はフリーランス層にも広がりを見せています。自営業や自由業の人々の中には、「実際に使ったことがある」との回答が4.5%に達し、「使ったことはないが、興味がある」が11.4%という結果も出ました。フリーランスであっても、クライアントとのコミュニケーションにおける心理的負担を軽減したいという理由から、退職代行サービスへのポジティブな意見が増加しています。
さらに、世帯年収が上がるにつれ、退職代行サービスに対する興味が高まることも分かりました。高所得層は、転職が当たり前の選択肢とされ、退職時の複雑な交渉を避けるために、スムーズな手続き求められています。これにより、退職代行サービスの利用が進む傾向が見られます。
しかし、このトレンドには注意が必要です。退職代行サービスを利用する際には、信頼できる業者かどうか、法律に反する行為が含まれていないか、慎重に確認することが不可欠です。退職代行サービスは、特に若年層にとって利便性が高く、心理的な障害を克服する助けとなっています。しかし、慎重さを欠いて利用することはリスクを伴うため、利用者はしっかりとした情報収集が求められます。
詳しくは「株式会社フォーイット」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部
