新たに登場した「TikTok Shop」ですが、その利用意向は意外にも低調です。この新しいEC体験は、消費者の心をどれほど掴むことができるのか?私たちの購買行動の変化を探ります。
SNSショッピングと信頼の関係

TikTok Shopが日本でのサービスを開始したのは2025年6月30日。その後行われたノウンズ株式会社の意識調査によれば、全国の一般生活者999名のうち、TikTok Shopを認知しているのはわずか38.9%。そのうち18%は利用を考えているという結果が出ています。この新たな購買方法が市場に浸透するには、さらなる努力が必要です。

TikTok Shopのような「SNSアプリ内で買い物が完結する機能」について、今後利用してみたい思いますか?
特に、調査では「利用したい」と答えた人は18%に留まり、あまり利用したくないという人が約82%に達しています。このことから、多くの消費者が新しいEC機能に対し慎重な姿勢をとっていることが読み取れます。利用者が「知っているが使いたくない」と感じているのは、論理的な判断によるものでしょう。

すべて選んでください。(複数選択可)
商品を購入したい人が欲するのは、単なる視覚的訴求ではなく、実際の利用経験を基にした信頼性です。調査によると、SNS上での購買意欲を高める要因としては、「商品のリアルな使い方」を示すコンテンツが最も効果的という結果が得られました。信頼できるインフルエンサーや実績のあるレビューが、購入意思に直接的な影響を及ぼすと考えられています。
今後、TikTok Shopが生活者の日常に定着するためには、こうした「信頼」を育成する施策がカギを握るでしょう。つまり、ただ単に魅力的なコンテンツを展開するのではなく、ユーザーにとって共感できる情報源を提供する必要があります。
詳しくは「ノウンズ株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部