損保ジャパンが2025年に全国の営業店に導入する新システム「おしそんLLM」。年67万件にも及ぶ照会業務を効率化し、社員の生産性を劇的に向上させるこの技術。果たしてその実力とは？
営業店業務を一新する「おしそんLLM」
損保ジャパンが発表した「おしそんLLM」は、生成AIを活用した照会回答支援システムであり、営業店と本社間の煩雑な照会業務を大幅に効率化します。2025年6月の全国導入に向けた取り組みとして、最新の大規模言語モデルを搭載し、膨大なマニュアルやQ&Aデータを基に自動的に最適な回答案を生成します。このシステムの導入により、社員は時間を節約し、より高品質なサービスを顧客や代理店に提供できるようになります。
実際、その効果は驚くべきもので、2024年度に実施されたトライアルでは、全照会の約60%に対して、「おしそんLLM」が約40%の業務時間削減を実現しました。今後も入力される照会データから学び、精度を向上させることで、さらなる業務効率化が期待されます。
より具体的には、システムはエンジニアによる内製チームによって開発され、ユーザーからのフィードバックをもとに迅速な改善が可能です。そのため、AIによる回答案は、正確性に優れ、業務におけるハルシネーションリスクを抑えるよう工夫されています。
この新たなアプローチによって、損保ジャパンは照会業務の負荷軽減を目指し、業務の効率化に向けた機能拡大を進めています。社員が本来の業務に集中できる環境を整え、結果として顧客へのサービス向上を図ることで、信頼の回復とビジネスの発展に貢献します。
詳しくは「損保ジャパン」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部
