熱中症対策が義務化される中、警備員の意見が反映された調査結果に驚きが隠せません。自衛のための装備支援だけでなく、勤務環境全体の改善が求められています。果たして現場のニーズはどのように変わっているのでしょうか?
熱中症対策の実態を浮き彫りに
熱中症対策が義務化される中、警備業界での取り組みが再評価されています。20代以上の現役警備員131人を対象とした調査により、企業による基本的な対策は進んでいるものの、支給される装備の現状や個人負担が拮抗していることが明らかになりました。

調査結果によれば、勤務先で行われる熱中症対策として「水分補給の声かけ」や「休憩時間の確保」が多く実施されている一方で、ファン付き作業着の支給状況は「会社から支給」と「自費購入」がほぼ同率であることが分かりました。これは高額な装備でありながら、支援の在り方に格差がある実情を浮き彫りにしています。企業が整備を進める現場もあれば、個々の負担に頼らざるを得ない場面も多く見受けられます。

続いて、現場の警備員が最も支給を希望するアイテムは「冷感スプレー」であったことが興味深い点です。次点には「冷却シート」や「クールネックリング」が挙げられています。特に、経験年数によって異なるニーズ明らかになり、職務内容や経験に基づいた支援の必要性が強調されました。

最後に、警備員たちが抱える困りごとも多様であることが判明しました。「暑さそのもの」が35.9%の割合で最も多く、次いで「飲料の確保」や「休憩スペースの不足」など、他の項目もおおむね3割以上の回答を得ています。これにより、暑さ対策には複数の側面が存在し、企業はそのすべてを考慮に入れて支援策を講じる必要があります。実際の現場での声を反映した、適切な支援体制の構築が急務です。
詳しくは「株式会社PROCAN」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部