6月26日から大阪・和泉市で公開中の「桐竹鳳凰孔雀図屏風」高精細複製品は、キヤノンの最新EOS R5撮影と12色インクプリンターによる出力、京都伝統工芸士の金箔装飾で再現度100%に迫る完成度。400年の時空を超えて地元里帰りを実現したDXの舞台裏に迫ります!
DX技術で実現した「文化財未来継承」
キヤノンと京都文化協会の「綴プロジェクト」は、2007年開始以来60点超の文化財複製を手がける支援活動です。
今回はクリーブランド美術館蔵・桃山時代の名作「桐竹鳳凰孔雀図屏風」を、2025年6月26日〜2026年3月22日に和泉市久保惣記念美術館へ寄贈・公開中。

製作手順は以下のとおりです。
- 撮影:EOS R5で原画を超高精細撮影(最大分解能45M)
- 画像処理:独自開発のカラーマッチングシステムで金地や顔料の質感を忠実再現
- 出力:大判12色インクジェットプリンターで原寸印刷
- 仕上げ:京都の伝統工芸士が金箔施し、屏風構造に組み立て
これにより、ガラスケース無しで羽の輝きや彩色の微細まで間近で鑑賞可能。来館者からは「金箔の光沢が本物以上に感じられる」「写真撮影OKでSNS拡散が加速中」と好評です。
和泉市とゆかり深い絵師・土佐光吉の里を訪れた屏風は、同館の常設展示や地域イベントでも活用。
地域文化のDX化事例として、学校教育や観光振興への波及効果も期待されます。
詳しくは「キヤノン」まで。
レポート/DXマガジン編集部 海道