埼玉県では、熱中症対策として「暑さ指数(WBGT)」をリアルタイムで確認できるシステムを県内30か所に設置し、9月末まで公開しています。暑さ指数は、気温・湿度・輻射熱をもとに算出され、熱中症の危険度を示す指標です。熱が空気や物質を通らずに電磁波として直接伝わる熱のことです。たとえば、太陽の光で肌が熱く感じるのは、この輻射熱によるものです。28を超えるとすべての生活活動に注意が必要とされています。人込みではその影響も受けます。そのため、気温や湿度が高く、日当たりの良い場所や人込みの中では熱中症になりやすくなります。

今年は、風向・風速の情報も同時に確認できるようになり、冷涼な海風が県内にどのように影響するかも見られます。さらに、同センターが開発したIoT暑さ指数計により、低コストで高精度な観測が可能に。日常生活や屋外活動の判断に役立つ新しい熱中症対策として注目されています。「今日は外に出ようか、それとも家にいようか」そんな判断のヒントになるかもしれません。
詳しくは「SAI-PLAT」の公式サイトまで。
レポート/DX編集部