2025年5月21日、株式会社小学館の男子小学生向けマンガ雑誌『月刊コロコロコミック』が、電子出版制作・流通協議会主催の第8回電流協アワードにて初めて【電流協アワード大賞】を受賞しました。この評価は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが高く評価された結果であり、今後の展開に期待が寄せられています。
電流協アワードは、電子出版分野における優れた取り組みを表彰するもので、業界全体の活性化を目指しています。今回の受賞に際し、選考委員会は多くの推薦候補から『コロコロコミック』のYouTubeチャンネル運営とそのDXに注目し、大賞を授与しました。近年、情報が氾濫する中で、特に小中高生のマンガ読書率の低下が懸念されています。『コロコロコミック』では、紙媒体のみならず、記事サイトやWebマンガ配信、YouTubeチャンネルの運営に注力し、小学生がマンガを読む機会を増やすように取り組んでいます。すでにYouTubeチャンネルの登録者数は300万人を超え、その影響力は計り知れません。
『コロコロコミック』では、2015年から「コロコロチャンネル【公式】」を運営しており、2020年代に入ってからは“多チャンネル化”を進めています。これにより、さまざまなジャンルのチャンネルが立ち上げられ、各チャンネルの登録者数は増加を続けています。特に「ブラックチャンネル」や「でんぢゃらすじーさん」などが人気を集めており、その結果として全チャンネルの月間再生数は2億1500万回を超えています。『月刊コロコロコミック』の取り組みは、マンガの楽しさを広めるだけでなく、子供たちにデジタルメディアの健全な利用方法を伝える役割も果たしています。また、『子どもと青少年のデジタルウェルビーイングに関するイニシアチブ』への参加を通じ、デジタル空間での安全な成長を支えるための活動にも力を入れています。今後も、デジタル技術を駆使して新たなコンテンツを創造し、子供たちの興味を引く取り組みを続けていくことでしょう。
詳しくは「株式会社小学館」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松