パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」が発表した「転職人気企業ランキング2025」では、トヨタ自動車、グーグル、ソニーの3社が6年連続でトップ3にランクインしました。この結果は、企業のAI事業への投資や賃上げ実施などが影響を及ぼしていると分析されています。1位を獲得したトヨタ自動車は、全31の調査区分中17区分で1位となっています。前回よりポイントも増加し、選ばれた理由には「企業の知名度」や「安定して働けそう」といった声が多く寄せられました。特に、企業がAI技術を活用して自動車事故を減らす取り組みが評価されています。
2位のーグルは、特に女性や20代の年代層から高い評価を受けています。選ばれる理由としては、「グローバルに活躍できる」という点や「職場環境が良い」といったコメントが挙げられ、この企業独自の柔軟な働き方も評価されています。3位のソニーは、エンターテインメントや医療、ロボティクスなど多岐にわたる分野でAI技術を活用しており、社内の評価も高いです。「企業イメージが良い」といった返信が多く、専門性を高められる環境が評価されています。

このランキングでは、IT・通信業界が多くの企業を輩出しています。トヨタ、グーグルに加え、Apple Japanやソフトバンクなどがランクインし、AI事業への積極的な投資が企業評価に結びついています。特に、デジタル分野への投資が顕著で、働く環境が進化していることも見逃せません。50位以内の企業には、賃上げを実施した企業が多く見られ、その影響がランキングに現れています。味の素や日立製作所はそれぞれ大きな賃上げを実施しており、労働者からの支持を集めているようです。この賃上げは、転職希望者の選択に大きな影響を与えています。

新入社員の初任給を30万円台に引き上げたり、老齢社員の年収をアップさせる企業も増えています。特に、バンダイナムコホールディングスは、賃金の大幅アップが評価され、急速に順位を上げています。デジタル技術を活用した新たな取り組みも注目されており、柔軟な働き方を提案する企業としての存在感を持っています。最近の調査では、エンターテインメント企業の人気が再燃しているのも特徴です。ディー・エヌ・エーがトップ100入りしたのも、人気キャラクターゲームのヒットが背景にあります。これにより、企業風土や新しい挑戦の姿勢が評価されています。
「doda転職人気企業ランキング2025」は、現在の労働市場における企業の取り組みや動向を的確に反映しています。AI事業への投資、賃上げの実施、多様な働き方への対応が新しい企業選びの基準となっていることが伺えます。これからも企業は労働者の期待に応えるべく、さらなる革新が求められるでしょう。
詳しくは「パーソルキャリア株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松