山梨県北杜市は、観光情報発信の重要なツールとして、公式Instagramアカウント(@hokuto_yamanashi)のフォロワー数が15,000人を突破したことを発表しました。この成功は、北杜市観光課が一昨年からSNSを活用して観光PRの強化に取り組んできた成果の一部です。観光課は、ターゲットやエリアを明確に絞った情報発信を行い、観光誘客を促進するための取り組みを続けてきました。これにより、フォロワー数が県内の自治体で最多となり、今後の観光PR活動における重要な基盤が整いました。
北杜市は、魅力的な観光スポットや地元の食材を活かしたレストラン、雑貨店、美術館などが広域に点在しています。この地域の特性を活かし、SNSでは個別の魅力を掘り下げたリール動画などのコンテンツを制作し、広域周遊観光を促進しています。また、中部横断自動車道の開通による誘客効果を最大限に活用し、静岡方面からの訪問者もターゲットにした情報発信を行っています。フォロワー属性を分析した結果、上位に静岡県が占めていることからも、計画的な情報発信の成果が現れています。特に、現地広告プロモーションと連動させたイベント周知が、観光誘客につながっています。
北杜市観光課では、フォロワー数15,000人を記念して「北杜市フォトコンテスト2025」を開催します。このコンテストは、北杜市の四季の魅力を発信するためのもので、4回にわたる実施が予定されています。参加者は市内の夏の魅力をテーマに、写真をInstagramに投稿することで応募できます。応募期間は令和7年6月2日から8月29日までで、入賞作品には市内有名ホテルの宿泊ギフト券や飲食券が贈呈されます。最優秀賞の作品は観光PRポスターにも採用される予定です。

さらに、北杜市では一般アカウントでも利用できるオリジナルハッシュタグの募集も行います。このオリジナルハッシュタグは、選定された候補からInstagramのストーリーズで決選投票を行い、最終的なハッシュタグが決定されます。この取り組みは、北杜市の魅力を国内外に発信するための重要な手段です。北杜市では、SNSでの交流だけでなく、リアルなイベントも企画しています。ワークショップなどのフォロワー参加型イベントを通じて、地域の魅力を体感してもらうことを目指しています。
北杜市観光公式Instagramは、市の認知度向上と観光誘客を目的に、2023年4月から本格的に運用されています。特に20~30代女性をターゲットに、地域の持続的発展を目的とした「北杜市シティプロモーション戦略」に基づく情報発信を行っています。この付加価値を提供することにより、ターゲット層のニーズに応え、さらなる観光誘客につなげています。職員自らが情報発信の企画、取材、編集に携わり、業務委託に頼らない体制を整えています。これにより、日常的に北杜市の魅力を発信し続け、多くの人々にその価値を伝えています。
詳しくは「北杜市」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松