DX（デジタルトランスフォーメーション）を進めたいけれど、何から手をつけていいか分からない、資金が足りない…そんな中小企業の悩みを解決する朗報です！埼玉県上尾市が、DXに積極的に取り組む企業に対し、最大25万円の補助金を交付することを発表しました。この補助金を活用し、地域の中小企業がデジタル化を加速させるチャンスが到来しています。
上尾市「DX促進補助金」の概要と申請期間
上尾市は、新たにデジタル技術を導入し、業務の効率化や生産性の向上を目指す市内の中小企業者等を対象に、「上尾市DX促進補助金」の申請受付を2025年6月2日から開始しました。申請受付期間は2025年12月26日までですが、予算額に達した場合は期間中でも受付を終了するとのことです。
補助金の額は、補助対象経費の2分の1（上限25万円）です。この補助金は、中小企業基本法に規定する中小企業者または小規模企業者に該当する会社（個人事業主を含む）が対象となります。
この補助金制度の重要なポイントは、単なる資金提供に留まらない「伴走型支援」を重視している点です。補助の対象となる事業は、「上尾中小企業サポートセンターの専門家の支援を受けて策定した事業計画に基づき実施する事業」と明確に定められています。交付申請の前には、必ず上尾中小企業サポートセンターの専門家に相談し、指導を受けることが義務付けられています。
これは、中小企業がDXを「導入して終わり」ではなく、実効性のあるDXを推進するための「きっかけ」と「ノウハウ」を提供することを目的としています。多くの中小企業はDXの必要性を感じつつも、資金やノウハウの不足から二の足を踏んでおり、このような専門家による計画策定支援は、補助金以上に価値があると言えるでしょう。
上尾市のこの取り組みは、地方におけるデジタル格差の解消、ひいては地域全体の生産性向上につながる可能性を秘めています。中小企業がDXを推進することで、業務効率化、コスト削減、新たな顧客獲得、そして従業員の働きがい向上といった多角的なメリットが期待できます。
詳しくは「上尾市」まで。
レポート/DXマガジン編集部海道
