2025年に開催される「大阪・関西万博」は、国際的な交流と情報共有を促進する重要なイベントです。インタセクト・コミュニケーションズ株式会社は、日本人と外国人来場者の体験評価を比較分析することで、今後のインバウンド戦略に役立つ知見を得るための調査を実施しました。本記事では、その独自調査の結果とともに、来場者の評価の違いや今後のインバウンド施策への提言を考察します。
調査の結果として、外国人からのレビューは、日本人に比べて評価が厳しい傾向が見られ、「建築デザイン」や「未来技術」のような要素に対する高評価が強調される一方で、「多言語対応」や「案内表示の分かりやすさ」に関する改善ニーズが浮き彫りになりました。また、外国語レビューは特定の体験に対して感情的な反応が強く現れる傾向があり、良い体験と悪い体験が評価に強く反映されることが示されました。

日本語によるレビューの平均評価は4.16点でしたが、最高評価である5点の割合は全体の6割強にとどまっています。逆に、外国語によるレビューは平均点がやや低いものの、5点評価の割合が高く、評価が極端に高いか低いかに偏りがちな傾向がありました。

具体的な評価の傾向は、各施設においても異なります。
–大阪関西万博会場: 高評価だが、外国語レビューでは言語表記の不足など、言語面の課題が指摘されました。
–東ゲート: 外国語レビューの中で最も低い評価を獲得し、多言語対応の改善が求められる結果となりました。
–大屋根リング: 外国語レビューでは唯一、日本語レビューを上回る評価を得ており、建築デザインに対する評価が高いことが特徴です。
–夢洲駅: 外国語レビューの数が最も低く、多言語対応への不満が見受けられました。
これらの結果は、今後のインバウンド戦略において多様な文化的背景を持つ来場者の意見を反映し、利用者満足度を向上させるための重要な要素となります。詳しくは「インタセクト・コミュニケーションズ株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松