「AIで転職が変わる」は本当か?――人材業界向け支援を行うAO社が、転職経験者522名に調査を実施。7割超がAI活用に「効果あり」と答える一方、現実には6割以上が“まだ使っていない”というギャップが明らかに。その背景には、意外な心理的ハードルも!?
AIに任せる?人に頼る?揺れる転職者のリアルな声
株式会社AOが2025年5月に発表した調査によると、転職経験のある20〜50代男女522名のうち、75.2%が「AIによる転職活動が効率を上げた」と実感していることがわかりました。特に「企業情報の収集(17.6%)」「履歴書作成(15.7%)」「求人自動推薦(12.2%)」での活用が多く、作業負担の軽減につながっているようです。
一方で、**AIを一切使っていない人も6割以上(65.3%)**に上り、テクノロジーの導入はまだ限定的。「最終的には人の支援が安心」「直接話せる面談が良い」といった意見が根強く、人間的なサポートへの信頼も高いままです。
実際、エージェントに求める要素としては「求人の質・量(59.4%)」「履歴書添削や面接対策(39.5%)」「キャリアアドバイザーの対応(28.7%)」が上位に。AIで効率化はしても、“最後の決め手”は人に任せたいという分業志向が浮き彫りになりました。
AO代表・吉村氏は「属人的な支援の質に依存する構造は経営リスク。再現性ある仕組みづくりが不可欠」と指摘。AI支援システム「AOroid」によって、個人の力量に頼らない転職支援のモデル構築を進めています。
今後、転職市場では「感情に寄り添うAI」×「共感できる人」の協働体制が鍵となるかもしれません。
詳しくは「AO」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 海道