人生100年時代のはずなのに、45歳以上の8割が「もう学ばなくていい」と考えている!? ベネッセが実施した最新調査で、ミドル・シニア世代の“学び離れ”が明らかに。だが彼らが求めるのは、意外にも「社会とのつながり」だった——。
“リスキリング”より“つながり”が欲しいミドル・シニア世代
2024年秋、ベネッセが発表したインサイト調査により、45〜69歳のミドル・シニア層の「学び」への本音が明らかになりました。
調査対象の8割以上が、「キャリアや人生の見直し」を実行できていない“モヤモヤ層”または“このままでいいや層”。特に45〜59歳のミドル層は「不安を感じていても動けない」、60代のシニア層は「今さら何かを学ぶより、自分らしく生きたい」といった意識が強い傾向にあります。
注目すべきは、彼らが求めているのが「スキルアップ」ではなく、「社会とのつながり」だった点。学びを通じて“何者かになりたい”という欲求よりも、「誰かと、どこかで、前向きにつながりたい」という“ソーシャル・シニア志向”が色濃く見えてきました。
特に女性は、男性よりも学びへの意欲が高く、50代では「スキル習得への意識」が強く表れています。一方で、現場職や非管理職の人ほど「学ぶことに魅力を感じていない」という傾向も浮き彫りに。
また、定年後の進路によっても求める学びは異なり、「再雇用層」はキャリア延長の手段として、「セミリタイヤ層」は趣味や個人の裁量を重視する学びを好むという結果に。
こうした多様化するニーズに対し、ベネッセはオンライン学習サービス「Udemy」を通じて、型にはまらない“自分らしい学び”を支援していくとしています。
詳しくは「ベネッセ」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 海道