近年、デジタル化の進展に伴い、スマートフォンやタブレット端末は私たちの日常生活に欠かせない存在となっています。特にDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、これらのデバイスの需要は高まり続けています。株式会社ICT総研は2025年4月に実施した価格比較調査をもとに、日本のスマートフォンおよびタブレット端末の価格がG20平均と比較してどのような状況にあるのかを分析します。
調査結果によると、日本のiPhoneおよびGalaxyの価格はG20平均より約15%安いことが分かりました。具体的には、iPhone16 Proの価格は174,800円、iPhone15は127,800円、iPhone16eは99,800円、Galaxy S25は129,000円となっています。これらの価格はG20平均と比べてそれぞれ18.4%、13.9%、13.6%、15.8%低いことが確認されました。

一方、Google PixelやRedmiといった他の端末については、日本での価格とG20平均があまり変わらないか、若干高いという結果も見られました。このように、日本のスマートフォン市場には明確な傾向が見えています。
タブレット端末に関しても興味深い結果が得られました。特に、Google Pixel Tabletの価格は57,800円で、G20平均より約17.2%安いことが示されています。AppleのiPad Proも168,800円で、G20平均より10.9%安という状況です。ただし、MicrosoftのSurface Pro 11は日本での価格が210,980円で、G20平均より5.2%高いという結果でした。このような価格差の背景には、各国の関税や材料費の影響があると考えられます。

現在、原材料や輸送コストの上昇、円安の影響を受けて物価が上昇していますが、スマートフォンやタブレット端末も例外ではありません。また、米国のトランプ政権による関税措置も影響を及ぼす可能性があります。今後の追加関税や相互関税がスマートフォンやタブレットの価格にどのように影響するか注視が必要です。
今回の調査によると、日本の主要なスマートフォンおよびタブレット端末の価格はG20平均より安いことが明らかになりました。これは、経済的な理由や競争力の表れとも言えるでしょう。株式会社ICT総研は今後も、携帯電話やスマートフォンに関するさまざまなデータを提供し、ユーザーが参考にできる情報を発信していく方針です。
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レポート/DXマガジン編集部小松