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イオンカードで不正取引急増、2025年2月期連結決算に99億円の特別損失を計上


イオンフィナンシャルサービスは、2025年2月期において第三者による不正利用に関連する特別損失99億円を計上すると発表しました。この損失は、国内カードショッピングでの特定の決済サービスやオフライン取引の不正利用が原因です。また、株式評価損として104億円を計上しますが、連結業績には影響を及ぼさないとしています。同時に、営業収益や営業利益の上方修正も発表しましたが、特別損失の影響で親会社株主に帰属する純利益は減少見込みです。個別業績については、吸収合併の影響で収益が大幅に増加しましたが、特別損失のため純利益は大幅に減少する見込みです。今後、同社は不正利用対策の強化に取り組みます。

イオンフィナンシャルサービスは2025年3月13日、特別損失の計上と連結業績予想の修正を発表しました。2025年2月期の連結累計期間(2024年3月1日~2025年2月28日)において、業務遂行の過程で発生した損害を反映し、特別損失を計上する見込みです。特に、国内カードショッピングで提供している特定の決済サービスや、特殊な条件下で行われるオフライン取引において、第三者による不正利用が認められた取扱金額について、貸倒関連費用として99億円を特別損失に計上します。なお、これまで本人認証サービスや24時間365日の不正利用検知モニタリングなどで不正利用の防止に努めてきましたが、巧妙化するサイバー犯罪に対応するため、さらなる体制の強化が求められています。

また、個別決算においては、「金融商品に関する会計基準」に基づき、連結累計期間中にイオン・アリアンツ生命保険株式会社の株式評価損104億円を含む、関係会社株式評価損152億円を計上する見込みです。この評価損は連結決算上では消去されるため、連結業績には影響しません。

2025年2月期の連結業績予想は、前回発表予想と比べると、営業収益が520,000百万円から533,100百万円に、営業利益が55,000百万円から61,300百万円に、経常利益が55,000百万円から62,400百万円に上方修正されました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、21,000百万円から18,700百万円に下方修正され、1株当たり当期純利益は97.28円から86.62円に低下する見通しです。収益面では取扱高や営業債権残高の拡大、費用コントロールの強化が奏功し、連結業績は前回予想を上回る結果が期待されますが、特別損失の計上が当期純利益に大きく影響します。

さらに、個別業績見込みについては、2025年2月期に当社連結子会社であったイオンクレジットサービス株式会社を前期に吸収合併した影響で、営業収益、営業利益、経常利益は大幅に増加し、個別実績は前期比でそれぞれ43.5%、231.5%、282.9%の増加が見込まれます。しかし、当期純利益は前期に特別利益30,618百万円を計上したことと、今回の特別損失計上により大幅に減少し、前期比で85.6%の減少となる見込みです。

これらの業績予想数値は、現時点で把握できる情報に基づいた見通しであり、今後の様々な要因によって実際の業績が異なる可能性があります。イオンフィナンシャルサービスは、引き続き不正利用対策や内部統制の強化に努めながら、安定したサービス提供を目指していきます。

レポート/DXマガジン編集部折川

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