starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

未来に向けた共創の必要性を提起する日本オムニチャネル協会、多彩な登壇者が集結した年次イベントを開催


日本オムニチャネル協会は2025年2月28日、東京都で年次カンファレンス「オムニチャネルDay」を開催しました。今回のテーマは「Co-Creation for the future(未来への共創)」で、業界や組織を超えた共創の必要性が訴えられました。鈴木康弘会長は、オムニチャネルを「すべての人と人がつながること」と定義し、共創を進める場づくりに注力することを強調しました。さらに、協会の活動を通じて先駆者たちの考え方を学ぶ意義についても述べられました。 イベントでは、アバターをテーマにした基調講演や10以上のセッションが行われ、優れたDXプロジェクトを称える「DXイノベーション大賞」の授賞式も初開催され、洗濯体験を提供するwash-plusなどが受賞しました。

日本オムニチャネル協会は2025年2月28日、年次カンファレンス「オムニチャネルDay」を開催しました。会場となった東京都港区の虎ノ門ヒルズフォーラムには約600名が参加。さまざまな業界から集う登壇者のメッセージを聞き逃すまいと、熱心に聞き入る参加者が目立ちました。

協会活動を通じて先駆者たちの考え方を学んでほしい

「オムニチャネルDay」は日本オムニチャネル協会が主催する年次イベント。3回目を迎える今回は「Co-Creation for the future(未来への共創)」というテーマを打ち出し、業界や企業という枠を超えた「共創」の必要性を訴えました。

イベント冒頭、日本オムニチャネル協会 会長の鈴木康弘氏が登壇。協会が目指すビジョンについて説明しました。鈴木氏は「当協会では『オムニチャネル』という言葉を『すべての人と人がつながること』と定義する。この言葉を実現するのが当協会の役割だ。業界や企業、組織、地域など、あらゆる壁を取り払うことに注力し、すべての企業が共創するための場づくりを進める。こうした取り組みが未来を担う人材を輩出する素地になると考える。人を起点としたイノベーション創出を支援することこそ、当協会が果たすべき使命である」と述べました。なお、設立から5年目を迎える日本オムニチャネル協会の会員数は、イベント開催時点で361社563名を超えたといいます。2024年度は分科会などを115回も開催するなど、豊富な活動実績を通じて企業の共創を支援するに至っています。

写真:オープニングセッションに登壇した日本オムニチャネル協会 会長 鈴木康弘氏

鈴木氏が目指す方針にも言及。過去の偉人の言葉になぞらえたメッセージを聴衆に発信しました。「蔦屋重三郎の言葉に『一流の人たちの中に身を置いて、その考え方と心意気を、自分の中に落とし込め。」がある。つまり、一流の人には必ず理由がある。一流の人はどんな哲学を持ち、どんな言葉を使っているのか。さらにどんなものを身に着け、どんなことに喜びを感じているのか。その一挙手一投足に目を凝らし、自分の中に落とし込むことが大切だ。こうした行動が自身を一流に引き上げる」(鈴木氏)と強調。その上で協会活動も蔦屋重三郎の言葉になぞらえ、「協会の先駆者たちの中に身を置いてほしい。先駆者たちの考え方や心意気を自分の中に落とし込むべきである。先駆者たちの考え方などを協会活動を通じて学ぶことで、誰もが先駆者になることができる」(鈴木氏)と訴えました。日本オムニチャネル協会にはオムニチャネルやDXを実際に主導してきたアドバイザーやフェローが数多く在籍していることから、「経験豊富な先駆者とともに課題解決に乗り出せるのが協会の強みだ。アドバイザーやフェローだけではなく、同じ課題を抱える会員同士で解決策を模索できるのも大きな利点だ。多くの人とつながる協会活動に参加し、共創による解決を模索してほしい」と聴衆に訴えました。

写真:イベント開始とともに会場には多くの参加者が詰めかけた

優れたDXの取り組みを表彰する「DXイノベーション大賞」の受賞企業も発表

続いて実施した基調講演には、AVITA 代表取締役社長、大阪大学 教授の石黒浩氏が登壇。「アバターと未来社会」と題したテーマで講演しました。石黒氏が研究・開発を進めるアバターの可能性を訴えるとともに、さまざまな用途で活用する先端事例を紹介しました。「日本はもとより世界の多くの課題を解決する可能性を秘めているのがアバターだ。これまでの働き方たサービスを大きく変えられるし、新たな未来を作り出すことも可能だ」(石黒氏)と強調。企業はアバターとの共創を模索すべきと終始訴求し続けました。

写真:アバターを活用する最新事例を数多く取り上げたAVITA 代表取締役社長、大阪大学 教授 石黒浩氏

イベントではその他にも10以上のセッションを開催。登壇企業が取り組む事業戦略や成功事例などが数多く紹介されました。一方、今回のオムニチャネルDayでは、優れたDXプロジェクトを表彰する「DXイノベーション大賞」の授賞式を初開催。「ベンチャー部門」「支援会社部門」「事業会社部門」という3部門で一次審査を通過した企業の中から、最優秀賞を受賞した企業を発表しました。ベンチャー部門ではIoTを活用した洗濯体験を提供するwash-plusが受賞。支援会社部門ではモノづくりのDX化に挑むUSEYA、事業会社部門では清掃工場と農業を組み合わせた循環経済の創出に取り組む誠和がそれぞれ受賞しました。

写真:最優秀賞を受賞した企業3社の担当者が喜びを語った

関連リンク
日本オムニチャネル協会

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.